ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

今月の数字

8,844名(農研機構が開発したレタスの出荷予測アプリの利用者数)

農産物の価値を追求する方向性には、極端にいえば「希少性」という軸と「安定供給」という軸がある。共通するのは提供される商品が消費者から認められて信頼されるという点であり、希少性を追求したブランドも一定程度の安定供給を要求される。
安定供給のために製造業で基本となるのが、品質(Quality)、価格(Cost)、納期(Delivery)の管理だ。製造業では品質を安定させれば量の安定につながるが、農業は気象の影響があるため、品質管理とは別の安定供給策が必要になる。
実需者との農産物の契約栽培が増えているといっても、品質や価格を決めているだけで、約束した時期に約束した量を出荷できているわけではない。乾燥や一次加工により貯蔵の利く場合は量や時期を調整しやすいが、貯蔵の利かない野菜は流通による調整に頼らなければならない。限られた産地と取引する契約栽培では、いつ頃どのくらいの量が出荷できるのかを予測できることが川下の企業の安定調達にとって課題となっていた。

関連記事

powered by weblio