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今月の数字

8,844名(農研機構が開発したレタスの出荷予測アプリの利用者数)


数年前から、露地野菜の出荷予測に関する研究成果が発表されている。なかでも、農研機構の「レタスの安定的な契約取引を支援する作付計画策定・出荷予測アプリケーション」は、2019年1月時点で利用者数8,844名、累計17万9,992名が訪問している。利用者は作付けした圃場の定植株数と定植日を入力するだけで収穫日と収穫量の予測値が得られる。生育の予測は日平均気温の積算温度のみを説明変数としたシンプルな「葉齢増加モデル」が用いられており、地域、時季、品種についてほぼ同一のモデルが当てはまるようだ(図)。平均気温により定植日からの葉齢増加量を積算して日々の葉齢を求め、収穫期の目安の葉齢に到達する時期と量を予測している。圃場の平均気温は、農研機構が開発したメッシュ農業気象データシステムでオンラインにより取得できる。
露地野菜は気象条件を変えることはできないが、産地全体で一定期間前に予測が立てば過不足の対応が取りやすくなる。簡単にいえば、レタスの出荷日は定植日と日平均気温で予測できるということだ。ポイントは、日平均気温により葉齢がどのくらい増えるかという係数だ。レタスの場合は葉齢12までは日平均気温に対して0.02、葉齢12からは0.07増えることが、これまでの測定の積み重ねによりわかっている。同じ葉物野菜のキャベツでも測定データを積み重ねることにより係数がわかるようになる。これまでは何年もの研究が必要だったが、全国のデータを大量に集められれば、短期間で係数がわかるようになる。これがビッグデータの良さであり、ビッグデータを集めて顧客に価値として提供するプラットフォームの強みになる。レタスの出荷予測では(株)JSOLが気温以外の要因も取り込むなど予測の精緻化を進めようとしている。どれくらい前で予測が可能か、どのくらい誤差が小さくできるか、今後が楽しみだ。

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