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シリーズ水田農業イノベーション

スガノが乾田直播のコンビネーション播種で最高時速14kmを実現する「タインローラ」を発売

 スガノ農機(株)(以下、スガノ)は3月29日、茨城県の本社事務所でメディア対象に新製品発表会を開いた。「タインローラ」と「新型スタブルカルチ」の2機種になり、前者については乾田直播(以下、乾直)のドリルシーダーとコンビネーションで使用可能で、最高時速14 kmを出せることが最大の特徴だ。同社ではパワーハローの代替で提案することにしている。 (文/永井佳史)
乾直の播種の場面では、ドリルシーダーなどの単独使用かコンビネーションシーダーのどちらかに分かれる。発芽率の向上や漏水対策から鎮圧作業は欠かせないが、ドリルシーダー単独の場合、播種前耕起(砕土・整地)と播種の後にそれぞれ鎮圧工程を挟むことが原則になっている。一方、コンビネーションシーダーであれば、トラクター馬力はそれ相応のものが要求されるものの、播種前耕起と播種とが同時に行なえ、鎮圧もその後の一度で済むことから効率的だ。そのコンビネーションシーダーの耕起部分で一般に用いられているのがパワーハローになる。
スガノの普及活動もあり、サブソイラーや溝掘り機、プラウ、レーザーレベラーといった乾直で必要な作業機を一通り導入した生産者が増えている。パワーハローもその一つに数えられ、ロータリーハローに比べれば能率的だ。ドリルシーダーの前方にパワーハローを組み合わせた機械体系に満足している生産者は少なくないだろう。ただ、播種の作業期間が限られていたり、今後さらなる規模拡大から乾直を増やしたいとなったとき、もっと高能率に作業できないかと思うに違いない。コンビネーションシーダーをパワーハローとドリルシーダーとに分解して捉えると、作業速度は前者のほうが遅い。つまり、パワーハローに合わせて作業していることになる。また、播種に至る工程で圃場づくりが十分であれば、パワーハローの力を借りなくても平気ではないのか。そこに着目したスガノは、昨年7月に開かれた第34回国際農業機械展in帯広(以下、帯広展)に「タインスパイラル」という爪モノ作業機を参考出品で展示していた。
0~10 cmの作業深度を前提として、パワーハローの代わりに、より能率的で必要最低限の機能を―。タインスパイラルは、砕土用のスプリングタインとスパイラルローラに後方3点ヒッチを備えた作業機で、肥料も混和できる。後部ヒッチにドリルシーダーを取り付ければ、砕土と播種とが一工程でこなせる。スガノによる比較では、パワーハロー・ドリルシーダーの作業速度が時速6km程度だったのに対し、タインスパイラル・ドリルシーダーは時速10 km前後、最高で14 kmだった。高能率のうえ、PTOを使用しないため、燃料代が抑えられる。さらに、タインスパイラルは軽量なことから、パワーハロー・ドリルシーダーに比べ低馬力のトラクターで作業できるメリットがあった。

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