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【江刺の稲】
ラウンドアップに関する風評
- 『農業経営者』編集長 農業技術通信社 代表取締役社長 昆吉則
- 第276回 2019年05月31日
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昨年9月4日、台風21号で連絡橋にタンカーが衝突し、関西国際空港に約3000人の旅客が取り残されたことが発端だった。翌5日の午前9時に複数のバスが空港に到着して旅客の救出が始まった。関空がバスを手配したものだった。しかし、中国人あるいは台湾人がSNSでそれを「中国の大使館がバスを手配した」「中国の大使館がみんなを助け出してくれた」などと投稿した。さらに、「台湾の旅客が『バスに乗れるか?』と尋ねると、『自分が中国人だと認めるならバスに乗ってもいい』と言われた」というものまであったという。
まったく事実に反する情報である。にもかかわらず、台湾のメディアがその書き込みの真贋をチェックすることなく報道し、大阪台湾事務所を批判した。ネットも炎上し、野党の議員までもが「担当者の対応を調べて責任を追及する」などとぶち上げたという。大阪台湾事務所のトップである蘇啓誠氏が自殺したのは台風から10日後だった。
まったく事実に反する情報である。にもかかわらず、台湾のメディアがその書き込みの真贋をチェックすることなく報道し、大阪台湾事務所を批判した。ネットも炎上し、野党の議員までもが「担当者の対応を調べて責任を追及する」などとぶち上げたという。大阪台湾事務所のトップである蘇啓誠氏が自殺したのは台風から10日後だった。
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昆吉則 コンキチノリ
『農業経営者』編集長
農業技術通信社 代表取締役社長
1949年神奈川県生まれ。1984年農業全般をテーマとする編集プロダクション「農業技術通信社」を創業。1993年『農業経営者』創刊。「農業は食べる人のためにある」という理念のもと、農産物のエンドユーザー=消費者のためになる農業技術・商品・経営の情報を発信している。2006年より内閣府規制改革会議農業専門委員。
江刺の稲
「江刺の稲」とは、用排水路に手刺しされ、そのまま育った稲。全く管理されていないこの稲が、手をかけて育てた畦の内側の稲より立派な成長を見せている。「江刺の稲」の存在は、我々に何を教えるのか。土と自然の不思議から農業と経営の可能性を考えたい。
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