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実践講座:したたかな農業を目指す会計学 続・入るを計り出を制す!

費用対効果と投資対効果(6) 研修費・接待交際費編

会計学の実践講座として始めた連載だが、最近は恥ずかしながら行き詰まりを感じていた。勉強不足を反省する一方だったのだが、どうやらそれだけではないようだ。日々、家族や従業員以外にも、農業や地域に関わる人たちと忙しく顔を合わせて、さまざまな話をしているのだから、情報が飛び交う現場にはいるはずである。本を読んだり、専門知識を深めたりする時間は減っているが、その分だけオフレコの話も含めて、人づてに入ってくる情報量は馬鹿にならない。なかには、農業関係者と接しているだけでは知り得ない内容もあっておもしろい。
それなのに、私自身インプットが足りないと感じていたのはなぜか。少し振り返ってみた。そこで気づいたのは、連載を始めた当初に想定していたアウトプット(出力)に応えるインプット(入力)が減ってしまったことである。かつて普及指導員として経営診断や経営改善指導を目的に現場を回っていたころには、情報を一般化して伝えることが仕事だった。そのアウトプットを最大化するために情報を収集し、整理することを日課にしていたように思う。ところが、農業経営を継承して6年目、我が農場に役立つ情報をインプットするように変化してきたのだ。
ある程度は教科書的な会計学の知識は必要だが、さまざまな経営者が語る実話のほうが記憶に残り、役に立つことがある。そんな感覚に基づいて、私の事例を取り上げるのが、実践講座ではないだろうか。というわけで、今回はそんな情報収集に関わる研修や交際をテーマに取り上げようと思う。

新しい発想は農業以外の異業種とのコラボで生まれる

我が家は、アスパラと繁殖牛を中心に据えた経営だが、私は農業分野でも作目の違う関係者との付き合いが多い。乾田直播を実践する“乾直人”や畑作、酪農、アスパラ以外の野菜作の経営者に、農業機械メーカー、肥料や農薬等の資材関係、保険や設備、行政や農協の担当者―挙げればキリがない。日頃の付き合いでは他愛のない話も多いが、聞きたいときに教えてもらえる距離を保っておくのは大事なことである。

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