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特集

さらにラウンドアップの風評を正す


欧州食品安全機関 (European Food Safety Authority/EFSA)はグリホサートの再評価を実施し、グリホサートに発がん性は認められず、ヒトに対しても発がん性は示さないと判断した(前号参照)。欧州委員会は2017年12月にグリホサートの承認を、5年間延長することを決定した。この延長もまた、ヨーロッパでグリホサートに関する議論が再燃したきっかけの一つである。この議論は次の承認の時期まで続くと言われている。

【オランダでのグリホサートの再評価プロセス】

オランダでは、植物保護製品や殺生物剤の承認委員会(Het College
voordetoelatingvan gewasbeschermingsmiddelenenbiociden/Ctgb)という独立組織があり、ヨーロッパやオランダ国内の法規制や政策規則の範囲内で運営されている。ここで、ヒトや動物、環境に対する安全性や、正しく使用された場合の有効性を国際協定の基準に従って評価している。グリホサートは、植物を防除するための植物保護製品に使用される活性物質のため、当然この組織によって評価されている。
承認のプロセスとしては、承認期限が切れる3年前までに更新の申請を行ない、EU加盟国を北部、中部、南部の3つに分け、それぞれのゾーンから1国がゾーン報告加盟国(the Zonal Rapporteur Member/RMS)の報告者として再評価を実施し、評価報告書をEFSAに提出する。ゾーン内の他の加盟国は、評価についてコメントし、利害関係者からのコメントも公表される。これらの評価やコメント、さらにすべての研究データに基づき、EFSAはグリホサートが欧州植物保護規則の承認基準を満たしているか結論を出し、欧州委員会が植物や動物、食料、飼料に関する常任委員会(Standing Committeeon Plants, Animals, Food and Feed/SCoPAFF)で承認の可否を決定する。この承認をもとに最終製品は各国で承認される。
これらのプロセスを経て、2017年末にEUがグリホサートを承認した後、オランダでも承認された。また、次回の申請のために、各国レベルでのグリホサートの再評価が始まった。通常は、各国が審査のための申請書類を作成し、RMSの報告者として再評価を実施する。しかし、グリホサートに関しては広範で莫大な申請書類の準備が必要となることが考慮され、科学的な研究に関しては、各国の機関(オランダでは先述のCtgb)で実施されるが、EU加盟国がグループで再評価を実施できるようになった。これは、今年4月にSCoPAFFで採択され、オランダを含めたフランス、ハンガリー、スウェーデンの4カ国がRMSグループを結成し、「グリホサート評価グループ(Assessment Groupon Glyphosate/AGG)」の名称で運営している。

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