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山道弘敬の本質から目を逸らすな

スマートアグリシティーのすすめ

日本全国、どの農業地帯も深刻な過疎化に悩まされている。この国の地方創生策は掛け声ばかりでなんらの実効性もない。無為無策というのはまさにこのことである。
筆者はかねてより、自身の仕事の究極の目標を日本各地に「スマートアグリシティー」を創造することに置いてきた。その真意は、農業地帯に農業生産を基盤とした食品産業の重層構造を創設することである。それによって地方に職場を創造する。
地方の過疎は結局のところ、その地に働く場所がないことが原因で急速に進んでいく。その対策として地方の各自治体が取り組んできたことは産業誘致である。しかし、地方には京阪、中京、阪神といった工業地帯のような技術の卓越した下請け企業があるわけではない。熟練した技術者がいるわけでもない。過疎化の進行により、地方こそ深刻な人手不足に見舞われており、地方だから労働力が得やすいということにはなっていない。
さらには、その地方に産業を誘致したとして、材料や部品を中央から持ってきて、それを加工して消費地である中央に送り返すのであれば、運賃は二重にかかることになる。要するに地方には産業誘致にあたって、その産業がそこに根付かなければならない必然性がないのである。

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