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スマート・テロワール通信

次のステップに向け新組織が発足

山形大学農学部主催「庄内スマート・テロワール戦略講演会」が6月29日、鶴岡キャンパスで開催された。関係者と地域の生産者ら約80名が参加し、これまでの成果と今後の方向性が示されるとともに、意見交換が行なわれた。林田光祐農学部長は冒頭、次のように挨拶した。
「寄附講座 食料自給圏『スマート・テロワール』形成講座は4年目を迎え、着実に研究成果を上げている。今年は新たに『庄内スマート・テロワール(庄内自給圏)推進協議会』を設立し、一歩前進した」
前半では、山形大学農学部の松本裕城准教授、中坪あゆみ助教、桒原良樹助教が、自給の飼料調製給与、畑輪作体系、事業者が連携するチームMD(マーチャンダイジング)、経営的評価について、これまでの成果を発表した。詳細は次号で紹介する。
後半では、新たな展開に向けた体制が報告された。鶴岡市高橋和弘農林水産部長は、鶴岡市は庄内スマート・テロワールを循環型農業のモデルの一つに位置付けていることを報告し、共感する農業者と市民を増やしていきたい旨を伝えた。(一社)山形県農業会議の五十嵐淳氏は、食料自給圏の構築と美しい景観の継承の2つをビジョンに掲げて合意形成を進めていることを報告し、新たに加わった生産や加工、PRの協力者を紹介した。浦川修司教授は、将来に向け新組織が発足したことを報告した。最後に行なわれた意見交換では、来場者から主に今後の活動についての質問や意見が出された。

庄内の活動を牽引する新組織が発足

浦川教授が報告した新組織は、6月17日に発足した「庄内スマート・テロワール(庄内自給圏)推進協議会」(図1)である。山形大学農学部の5年間の寄附講座を中心に進めてきた取り組みは今年4年目を迎えている。新組織は、6年目以降、庄内スマート・テロワールの実現に向けた活動を牽引していく組織として、山形大学と鶴岡市が中心となって立ち上げたものだ。会長に農学部長、副会長に鶴岡市長と東北ハム社長、監事にト一屋社長と主婦の店社長、顧問にスマート・テロワール協会の中田康雄会長がそれぞれ就任し、会議の開催や実証実験推進事業、広報活動を行なう。

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