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知っておきたい 世界各国の産業用ヘンプ

ベルギー 環境負荷を抑えるヘンプクリートが新たな需要拡大の鍵を握る


ベルギー産業技術研究センター(SIRRIS)とベルギー建築研究所(BBRI)は16年からの2年間、3000万円をかけて環境影響調査を行なった。その結果、ヘンプの栽培・加工からヘンプクリートとして住宅建築に利用するところまでの過程で、ブロック1立方m当たり100kgの二酸化炭素の削減に貢献するという。環境負荷の低減効果にお墨付きを得た格好だ。
現在、同社は社員30人体制だが、ヘンプクリートの需要増を見込んで、500万ユーロ(約6億2500万円)もの資金を調達し、20年に稼働予定の新工場を準備している。現在、年間100万個(約350軒分)を生産しているが、新工場が稼働すると、その5倍の年間500万個という量産化が実現する。

生産供給の強化が課題

06年に設立して以来、ヘンプ復活に取り組んできた南部のワロン地域ヘンプ協会は、栽培、建材、食品加工の3つのプロジェクトのなかで、建材の市場開拓に成果を見いだしつつある。しかし、前述のヘンプクリートは、原料のオガラを隣国フランスとオランダに頼っており、ベルギー国内での生産供給体制が課題となっている。
積極的な普及活動により一時は500haまで栽培面積を広げた同協会は、16年に一次加工場への出資を周辺農家に呼びかけた。ところが前述のヴァン・ドンメレ社ではなく、稼働実績の少ない別の機械メーカーの一次加工ラインを導入したこともあり、200万ユーロも投資したにも関わらず、技術的な課題をクリアできずに失敗に終わったという。
供給体制の課題が残るものの、環境にやさしく高機能なヘンプ・ハウスの需要を発掘した功績は大きい。今後、ヘンプ・ブロックがベルギーだけでなく、欧州各地で展開されることを期待したい。

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