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国道なので歩道はあるが、そこを歩いている者を見る機会はほとんどない。時折、風貌が変わった人がいると何者なのだろうと疑ってしまう。レゲエ系の人を1週間くらい同じ歩き方、同じ場所で、同じ時間に見る。一体どこから来てどこに向かっているのか奇妙奇天烈である。
この国道ではないが、冬期間除雪している人と話をした。それによると事務所には赤のピンと黄色のピンが地図に刺さっているとのこと。察しが付く方だとピンだけにピーンと来たと思うが、早い話、要注意人物らしい。
冬には雪が降る。この当たり前の北の自然が理解できないのだ。雪が降ると除雪車が早朝から走り、遅くても7時には終了する。仕方のないことだが、押された雪は住宅の出入り口に多少は残る。このわずかな雪の処理をめぐり、このクレーマーたちは除雪業者には電話しないで役所に言うのだ。役所のほうが聞いてくれるからだ。
で、先ほどの除雪をめぐるクレーマーたちはどうなったのか? 毎年一軒、一軒と消えました。物理的に蒸発、気化して存在していません。
もっとはっきり言います。除雪で騒ぐクレーマーたちは、生産を主とする農村から消えます。北海道に雪が降り始めて数千年、数万年、数百万年は経つのだろうか……。
何が言いたいのか? ここは北の土地、北海道。雪のない南海道でも東海道でもありません。ご本人たちも主張したいことはあるだろうが、雪のない南の文化を前面に出してクレームを発言する人たちが消えることは、先カンブリア紀の地球の営みと同じくらい自然なことなのです。
90%の運転者が右、右前進
国道をまだ西に向かう。千歳橋を越えると北広島市になる。広島県からの入植者が作った町だ。この北広島に入り交差点を過ぎ、道路の反対側にはカムリを購入した店がある。この店が悪いわけではないが、エンジンのオイルが5000kmで1リットルくらい消費する。トヨタのホームページにもこの症状は載っているし、対応をお願いしたが、その後、連絡はない。担当セールスに「次はアイサイトの付いたスバルの四駆にするわ。カムリの四駆はなくなったし、プリウス・ロケットって言われている電動自動車を買う気もないし、それにトヨタとスバルは資本提携しているから問題ないでしょ?」というと黙って下を向いたままだった。
さらに国道を西に進む。そこには40年前に父が大損した工場がある。なんでもカニかごに使うチェーン状で魔法かんと呼ばれるものをプラスチック加工するためにその工場に持って行き、小樽の会社に納めたのだが、重量を計測していなかったとの理由で請求できなかったらしい。
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宮井能雅 ミヤイヨシマサ
西南農場
代表取締役
1958年3月、北海道長沼町生まれ。現在、同地で水田110haに麦50ha、大豆60haを作付けする。大学を1カ月で中退後、農業を継ぐ。子供時代から米国の農業に憧れ、後年、オーストラリアや米国での農業体験を通して、その思いをさらに強めていく。機械施設のほとんどは、米国のジョンディア代理店から直接購入。また、遺伝子組み換え大豆の栽培を自ら明かしたことで、反対派の批判の対象になっている。年商約1億円。
北海道長沼発ヒール宮井の憎まれ口通信
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