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イベントレポート

北海道土を考える会夏期研修会

去る7月10日、11日に北海道土を考える会の夏期研修会が開催された。実演検討、座学の講義、現地研修と充実したプログラムはすべて土壌の話題。北海道内の農業経営者に、福岡から駆け付けた農業者、実演や情報提供に駆け付けた関係者ら約85名が参集した。
開会挨拶は、田村裕良会長。同会の事務局をスガノ農機(株)北海道支店に依頼し、役員の発案のもと協力して開催に至った経緯を参加者に報告した。続いて、晴天に恵まれたホワイト農場での実演検討会へ。この実演のために春先に緑肥を播種し、その処理方法について作業機を並べて比較検討した。今年は例年に比べて降雨が少ないうえに、実演したホワイト農場が営農圃場でないこともあり、プラウで反転しても大きな土塊が上がった。砕土・混和状況を判断するには役不足な部分は否めないが、参加者らは興味深く見入っていた。
次に、土の館の研修室に場所を移して、講義の部へ。まず、農研機構・農業環境変動研究センター・土壌資源評価ユニットの高田裕介氏が登壇し、全国デジタル土壌図について紹介した。誰でもパソコンやスマートフォンから日本全国の土壌の種類や分布が閲覧・検索できる便利なシステムだ。現在公開されている土壌図は1979年以前の調査データに基づく。以降40年間の土地利用あるいは客土や営農等による変化は反映されていないことから、データ更新にも今後期待したいところである。

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