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東根市内には1000ha弱の水田があり、約10万俵のコメがとれる。その1割、あるいはそれ以上に拡大するのが夢だ。ベストフーズでは米飯に加えて業務用米の販売もしており、年間3万俵ほどを使う。その半分ほどを稲2015で作ったもので賄えるようにしたいという。
今後、生産がうまくいくようになれば、同じ仕組みをほかの地域でも展開できるのではと考えている。
「まずは地元でうまくいくよう、やっていきたい」
丸屋本店の壁には「商売十訓」が貼られている。これは、小売流通業専門の出版社である商業界が商売の原点を表す言葉として掲げるもので、「お客に有利な商いを毎日続けよ」「欠損は社会のためにも不善と悟れ」「店の発展を社会の幸福と信ぜよ」「文化のために経営を合理化せよ」といった言葉が並ぶ。丸屋本店は商業界で経営について学んでおり、この商売十訓を大切にしている。
鈴木は商売十訓を見上げ、「頑張らないといけないですね」と話した。
(敬称略)
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鈴木亮吉 スズキリョウキチ
(株)丸屋本店
代表取締役
1977年4月、東根市生まれ。明治大学商学部卒。2002年に家業に戻り、現職に就任。地元で炊飯事業を展開する(株)ベストフーズ代表取締役を兼ねる。2012年に香港で炊飯会社五星白飯有限公司を立ち上げ、董事長に就任。15年、農業法人(株)稲2015を設立し、代表取締役に。
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