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【株式会社化しても非営利型法人を貫く】
今年7月には株式会社に移行。
「一般的な会社との付き合いが増えて、まずは合同会社って何ですかって聞かれる。本題に入るまでに時間がかかるので面倒くさくなったのが理由のひとつ。もうひとつは、意思決定のスピードを上げる必要があったからです。株式会社なら取締役会で議決できますから。株式会社化しても、出資者は元のまま(ただし2人減)。経営方針も変わっていません。定款にも余剰利益の配当なし、非営利型法人であることを明記しています」
市民エネルギーちばを中核とした関連会社のひとつ、Three little birds合同会社(16年設立)は耕作を担う(現在10ha)。そこで生産された農産物の加工販売やパークファーム事業を手掛ける「」(18年設立)は株式会社だ。
「Three little birdsは若い農業者が主体で、3人が共同代表に就いています。しかも業務内容がシンプルなので合同会社が適していると思いました。Reのほうは数千万円の借り入れが必要だったし、流通大手などとも付き合わなければならない。だから株式会社を選びました。どんな人たちがメンバーなのかも会社形態選択のポイントになりますね」
「株式会社より気楽な印象があるようなので、最初に会社を作る人は合同会社の方が経営に慣れるまではいいかもしれません。設立前は、融資の際にマイナスにならないかと思っていましたが、事業内容重視なので合同会社のハンデはこれまで感じたことはありません。合同会社の段階でも、2億円以上の融資も受けられました。条件がそろえば、合同会社でも数億円までなら融資してもらえると思いますよ」
(取材・文/八木誠一)
■市民エネルギーちば
設立:2014年7月/共同代表社員:東光弘、椿茂雄/当初出資者数:9名/当初出資総額:90万円/株式会社化:2019年7月(資本金1,000万円、代表社員が共同代表取締役に)/現在の従業員数:常勤4名、アルバイトなど6名 /業務内容:ソーラーシェアリングによる自社発電・施工・部品開発・販売など/売上高:約1億円/関連会社:匝瑳ソーラーシェアリング合同会社(発電運営)、Three little birds合同会社(営農)、(株)Re(パークファーム事業) ※写真は匝瑳メガソーラーシェアリング第1発電所
case 3 会津コシェル(福島県会津美里町) ブドウ産地再生を進める拠点ワイナリー
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