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【地域活性化という「遊び」】
じっくり根気よく美しく若者が目を丸くする年寄りの仕事
- 副村長 みわダッシュ村 山本晋也
- 第42回 2019年08月30日
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おしゃべりしながら
山から採ってきた熊笹3枚に
団子を包み
バラけないよう指で押さえながら
棕櫚(シュロ)の葉を細く裂いたもので
くるくる巻いて
下まで来たところで結んで留めたらいっちょあがり。
本殿の傷みも激しく
雪で倒木があったり
神社の境内が猪に荒らされたりと
限界集落の小さな神社の夏祭りは
まさに風前の灯ですが
昨年に引き続き
移住希望の若者たちが
進んで手伝いに来てくれるなど
今年も元気よく開催することができました。
長老は100歳までもう10年を切ったというお歳ですが
米づくりから
山の斜面の草刈りまで
僕ら以上と思えるほど
バッチリこなす超現役。
年齢を聞いて祭りに参加してくれたその若者たちが目を丸くするのも当たり前でしょう。
暑くなり雑草も梅雨の雨とともに勢いを増して
毎日のように草刈りが始まると
春頃元気がありあまっていた若者たちもさすがにヘトヘト。
農村で暮らすということの現実が見えてくる頃です。
しかし
集落のお年寄りたちはどこ吹く風。
一つ一つのスピードこそ若者より遅いのですが
カタツムリが進むように
コツコツと着実に
野良仕事をこなしていきます。
最初勢いのあった若者も
気がつけば逆転されていて
「あれっ?」ということもしばしば。
そして仕事の仕上がりも
美しいのです。
雪で倒木があったり
神社の境内が猪に荒らされたりと
限界集落の小さな神社の夏祭りは
まさに風前の灯ですが
昨年に引き続き
移住希望の若者たちが
進んで手伝いに来てくれるなど
今年も元気よく開催することができました。
長老は100歳までもう10年を切ったというお歳ですが
米づくりから
山の斜面の草刈りまで
僕ら以上と思えるほど
バッチリこなす超現役。
年齢を聞いて祭りに参加してくれたその若者たちが目を丸くするのも当たり前でしょう。
暑くなり雑草も梅雨の雨とともに勢いを増して
毎日のように草刈りが始まると
春頃元気がありあまっていた若者たちもさすがにヘトヘト。
農村で暮らすということの現実が見えてくる頃です。
しかし
集落のお年寄りたちはどこ吹く風。
一つ一つのスピードこそ若者より遅いのですが
カタツムリが進むように
コツコツと着実に
野良仕事をこなしていきます。
最初勢いのあった若者も
気がつけば逆転されていて
「あれっ?」ということもしばしば。
そして仕事の仕上がりも
美しいのです。
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山本晋也 ヤマモトシンヤ
副村長
みわダッシュ村
1968年、京都生まれ。美術大学を卒業して渡米後、京都で現代美術作家として活動。そのかたわらオーガニックレストランを経営するも食材を種から作ってみたくなり、京都市内で畑を始める。結婚して3人の子供を授かったころ、農業生産法人みわ・ダッシュ村の清水三雄と出会い、福知山市の限界集落に移住。廃屋を修繕しながら家族で自給自足を目指す。土と向き合ううち田畑と山や川、個人とコミュニティーの関係やその重要性に気がつき、田舎も都会もすべて含めた「大きな意味での自給」を強く意識するようになる。この考え方は、美術家時代にドイツの現代美術家ヨゼフボイスのすべての人が参加して創り上げる社会彫刻という概念に影響を受けた。現在みわ・ダッシュ村副村長。
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