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アルパカファームの経営・労務事件簿

最低賃金引き上げと農業経営

今年も最低賃金が10月から上がる。アルパカファームのある埼玉県は926円になる予定だ。人件費増加。さらにスタッフ増員も考えている藤田社長にとっては悩みの種でもあるが……。
藤田 いやー、埼玉県もだいぶ最低賃金が上がるなあ……今年はもう一人パートさんを増やそうと思っていたけど、これでは難しいかな。
千代 毎年毎年、引き上げはきついですよね。でも、仕事も去年以上にありがたいことに増えていますし、さすがに去年と同じ人数じゃ難しいですよ。それに、パートの山田さんは、年齢とともに身体が厳しいから農作業の現場からは引退しようかなと、今日もお昼休みに相談がありましたから。次の世代を育てないと先々がかなり不安です。
藤田 ああ、山田さんね。私にも先ほど直接相談があったよ。持病の腰痛が最近ひどいらしいね。今年は頑張ると言っていたけど、確かに、来年以降はわからないよね。うーん、人件費がなんとも高くて、労働分配率が高くなる一方だな。新しいパートさんの募集をかけたいけど、そう簡単に人も集まるわけじゃないから採用費もかかる。なんとも悪循環で、頭を悩ませる……。
伝法院 社長、こんにちは。最低賃金の引き上げの件で不安を募らせているようですね。その気持ち、わかります。藤田社長だけでなく、他の中小企業の社長もだいたい同じようにお嘆きですから。でも、この状況だからこそ、常に新しいことに取り組んできた藤田社長にはチャンスとして捉えてほしいです。
藤田 先生、こんにちは。この状況をチャンスとして、ですか?いやー、他人よりもポジティブな性格だとは思いますが、さすがにこの状況でそんなに能天気にはなれないですね。
伝法院 でも社長、最低賃金の引き上げというのは、外部環境の変化なので、どの会社も同じ境遇にいるんですよ。つまり、条件はみんな同じなんです。なので、そこまで悲観する必要はないと思います。だから、いま考えなければいけないのは、毎回毎回最低賃金が引き上げられて嘆いている、この現状を悲観すべきなんです。いかにその状況から脱却し、“選ばれる農業法人”になるかを考えることが重要だと思いますね。

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