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これからの大野ヶ原に期待することを聞くと「後継者が外に出ても、やはり大野ヶ原がいいと感じるような環境づくりが一番大事じゃないかと思います」との答えが返ってきた。
「後継者がどんどん帰ってきてくれるということ、都会の生活を知ったうえで帰ってくるということが一番プラスになると思うんです」
高茂の若かったころ、「農は国の基(もと)」という言葉が盛んに言われた。いまこの言葉を聞くことは珍しいけれども、「農業だけは国の施策に左右されやすい」という事実は昔もいまも変わらないと考えている。国はもっと地に足のついた農業政策を打つ必要があると指摘しつつ、「農業者自身が自立した農業をやっていくということ」も重要だと言葉に力を込めた。 (敬称略)
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黒河高茂 クロカワタカシゲ
1929年、愛媛県丹原町(現・西条市)生まれ。43年、鹿児島県海軍航空隊に予科練習生として入隊。46年、愛媛県開拓基地農場勤務。48年、農林省中央開拓講習所入所。49年、愛媛県開拓協会の指導員となり、大野ヶ原実験農場に着任。50年、指導員を辞して大野ヶ原開拓地に入植し、初代大野ヶ原開拓組合長に就任。著書に『大野ヶ原に生きる 四国カルスト開拓一世の証言』(アトラス出版)がある。
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