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次に、技術的なアドバイスなど具体的な話を聞き出すコツは、情報交換する気持ちで質問を投げかけることだ。昔の篤農家は、技術談義の際に自家採種した種の交換をしていたと聞いたことがある。珍しい方法で栽培していても圧倒されないで、地域の事情を踏まえて自らの経験を披露し、耳を傾けると、意外にも話に熱が籠り、本音が聞けるものである。
最も聞きたい経営管理のノウハウは、困っていることを伝えて相談に乗ってもらいながら聞くのがよい。博識な経営者は、実数字とはいかなくても、割り返した数字や資金運用のノウハウ、節税対策など、上手に例えを用いて教えてくれるだろう。さらに詳しく話を聞きたければ、臆することなく、信頼関係を築く努力をしたい。「またおいでよ」といってもらえれば、しめたものである。
人との出会いは、場所も数も知れないが、そこで終わるのか、何度も対話をしたいと感じるのか。自分の成長あるいは困窮により聞きたいことが新たに増えたり、親睦が深まったり、度々訪れて教えを乞う相手が見つかれば張り合いになるだろう。
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齊藤義崇 サイトウヨシタカ
1973年北海道生まれ。栗山町在住。昨年、普及指導員を退職し、実家の農業を2014年から営む。経営は和牛繁殖、施設園芸が主体。普及指導員時代は、主に水稲と農業経営を担当し、農業経営の支援に尽力した。主に農業法人の設立、経営試算ソフト「Hokkaido_Naviシステム」の開発、乾田直播の推進、水田輪作体系の確立などに携わる。
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