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アルパカファームの経営・労務事件簿

農地法改正を追い風に!

新たな事業展開を模索しつづけるアルパカファーム。植物工場のことが藤田社長の頭をよぎる。農地法の改正で、ハウスをコンクリート床にしても、「農地」として認められる可能性が高まったのだ。これなら固定資産税も格段に安いままで済む。先端技術も導入しやすいが……。
藤田 千代ちゃんは植物工場ってどういう印象がある?
千代 植物工場ですか、一時期話題になっていたので興味があって調べていました。生産性が高いのは良いと思いますが、初期投資・ランニングコストが高いのと、法律面が複雑な印象はありますね。
藤田 だいたい同じイメージだなあ。昨日農業委員会のセミナーで農地法の改正が題材に上がっていたんだけど、農地でも植物工場がやりやすくなったみたいでさ。うちも、作付け面積はこれ以上増やせないくらい畑を回しているから、次の一手を探しているんだけど、ちょっと興味があって。
千代 良いと思うんですが、何をつくるのかとか、今のうちにコンセプトを加味して考える必要がありますね。液肥や農薬をたくさん使うような農法は、ちょっと合わないかなと。そこはブレてはいけないと思います。あと、どれくらい費用がかかるか、ですよね。
藤田 そうだね、お客さんがガッカリするような新規事業だと意味がないからね。その点、今は水耕栽培でもいろいろと種類があるようで、興味深かったなあ。費用については、農地として認められるようになったから、税制面では改善されたみたいだけど、やはり初期費用については、まだまだ高いよね。植物工場はあくまでも候補のひとつとして、そろそろ新しい展開が必要なんだよなあ。このままだと連作障害も怖くて。
千代 それはありますね。これ以上農地を増やして畑が点在するのも効率が悪いですし。なによりこの数年で社員が成長して、任せられることも増えてきたので、新しいことにチャレンジするには良い時期だと思います。
藤田 そうそう、本当に皆頼もしくなったよね。僕も新しい展開を考えるのはこのタイミングだと思うんだよ。すぐに何かに取り掛かることはできないけど、今年から準備を始めたいんだ。来年にはオリンピックがあるし、オリンピックの後には世間や業界全体の流れは変わるだろうしね。新規事業の可能性は探っていきたいから、千代ちゃんも情報があったらぜひ教えてね。
社員 わかりました、一度整理してみますね。社員皆でアイデアを出し合うのも面白そうですね。
藤田 いいね、そういう場を持とう。
千代 でも、法律は施行されているのに、認定基準はまだ決まっていないみたいですね。

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