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売り先の割合は、今では小売店での販売が4割、ホテルや飲食店などの業務用の販売が4割、個人消費者への直売が1割、会社の営業やイベントで使う分が1割だ。
ところで、建設技能力の温存を目的に農業を始めたころとは状況が大きく変わった。建設現場が人手不足に悩む時代になった。
「あぐりは今、社内のシルバー人材、それから障害者と地域の人の受け皿に変わっています」(西山)
あぐりで働く24人のうち、地域のシニアやグループ内のシニア人材など、シニアの占める割合が高まった。また、農福連携で6人の障害者を雇用する。
もちろん、農業側の変化も少なくない。松前町とその周辺では離農が加速した。その分、地域の農業の維持にあぐりの果たす役割が以前より大きくなっていると大森は話す。
「農業後継者が地域でこれだけ減る中で、従業員の給料を上げて、いかに事業を継続するか。今が転換点だ」
(敬称略)
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西山周大森孝宗 ニシヤマ シュウオオモリ タカムネ
愛亀グループ/(有)あぐり
代表・CEO/代表取締役
西山 周:1959年、愛媛県松山市生まれ。松山商科大学(現・松山大学)卒。日本鋪道(現・NIPPO)を経て、84年に金亀建設(株)(現・(株)愛亀)入社。2000年、金亀建設代表/大森 孝宗:1961年生まれ。広島工業大学卒。85年、金亀建設(株)入社。機械センター、事務センター、事務センター課長兼あぐり事務課長を経て、(株)愛亀常務執行役員・グループ営業戦略本部長。
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