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新・農業経営者ルポ

一切妥協なしの建設会社による農業


売り先の割合は、今では小売店での販売が4割、ホテルや飲食店などの業務用の販売が4割、個人消費者への直売が1割、会社の営業やイベントで使う分が1割だ。
ところで、建設技能力の温存を目的に農業を始めたころとは状況が大きく変わった。建設現場が人手不足に悩む時代になった。
「あぐりは今、社内のシルバー人材、それから障害者と地域の人の受け皿に変わっています」(西山)
あぐりで働く24人のうち、地域のシニアやグループ内のシニア人材など、シニアの占める割合が高まった。また、農福連携で6人の障害者を雇用する。
もちろん、農業側の変化も少なくない。松前町とその周辺では離農が加速した。その分、地域の農業の維持にあぐりの果たす役割が以前より大きくなっていると大森は話す。
「農業後継者が地域でこれだけ減る中で、従業員の給料を上げて、いかに事業を継続するか。今が転換点だ」
(敬称略)

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