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現地報告

大規模畑作向けロボトラによるプラウ作業の実証試験とその展望

農業現場でのオペレーター等の人材不足を解決する手段として期待されているロボットトラクター。今回の実証試験で公開されたのは、外部油圧弁を制御する機能を利用したプラウ作業の自動化である。幅広い作業に適応できればそれだけ利用価値が広がるだけに注目したい技術である。 取材/加藤祐子

初めて公開されたロボトラによるプラウ作業

2019年11月19日(火)に北海道更別村で、内閣府の近未来技術等社会実装事業の公開実証テストが実施された。その場で初めて公開されたのが、リバーシブルプラウを装着した無人ロボットトラクター(以下、ロボトラ)による耕起実演だ。畑作でのロボトラの作業適用の拡大は、将来的に利用を検討している現場関係者には朗報である。行政や関係機関、近隣の農業者など120名近くが現地に集まった。
近未来技術等社会実装事業とは、AI、IoTや自動運転、ドローン等の近未来技術の実装による新しい地方創生を目指し、自主的・主体的で先導的な最も優れた施策について、各種交付金、補助金等の支援に加え、社会実装に向けた現地支援体制(地域実装協議会)を構築するなど、関係府省庁による総合的な支援を行なう内閣府地方創生推進事務局の取り組みである。18年8月に地方公共団体から募集した提案のなかから14事業が選定され、事業ごとに現地支援責任者を特定し、実装に向けた現地支援体制を構築して事業を推進している。
農業分野で先進的なのは、北海道と岩見沢市、更別村が提案した「世界トップレベルの『スマート一次産業』の実現に向けた実証フィールド形成による地域創生」だ。具体的には、20年度までに「ロボット農機の社会実装に向けた研究・実証フィールドの形成」と「ドローンの活用」の2つの事業が進行中である。なかでも、更別村は大学、企業との連携により、畑作における無人農機等の実証実験に力を入れている。この日の実証テストは、更別村スマート産業イノベーション協議会(平藤正之会長)が中心となり、帯広畜産大学、ヤンマー(株)、スガノ農機(株)との共同事業として行なわれた。
プラウ作業の無人化は、帯広畜産大学環境農学研究部門の佐藤禎稔教授がヤンマーアグリジャパン(株)と共同で開発した「ロボットトラクター対応のリバーシブルプラウ自動反転装置」による。近接センサでロボトラのロアリンクの状態と左右の反転方向を読み取り、マイコンを組み込んだ制御用回路で外部油圧電磁弁を操作して、リバーシブルプラウを枕地での旋回中に自動で反転する。

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