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スマート・テロワール通信

庄内スマート・テロワール豊穣感謝祭

庄内スマート・テロワール推進協議会と山形大学農学部が主催する「庄内スマート・テロワール豊穣感謝祭」が2019年11月26日、鶴岡市内の会場で3回目の開催を迎え、地域住民が多数詰めかけた。前半のシンポジウムでは、庄内スマート・テロワール推進会議会長の林田光祐氏の挨拶に続き、環境省大臣官房環境計画官の中島恵理氏の基調講演、山形大学農学部から実証試験の背景や意義の解説があり、中田康雄氏が総括して締めくくった。後半の試食会では、庄内産の農産物を使用した加工品や料理の試食会が催された。
活動4年目となる19年は将来に向けてさらに前進した年である。地域の余剰水田を畑地化する試験が始まり、将来にわたり取り組みをリードしていく「庄内スマート・テロワール推進協議会」が立ち上げられた。さらに、小売業に加え外食業や学校給食も参画したことにより、地域住民との接点が増えた。豊穣感謝祭当日は地域の購買の主役で地消地産の鍵を握る女性の姿が目立ち大いに賑わった。

地消地産の鍵を握る女性が試食会を盛り上げ

試食会では、庄内産の飼料による豚肉、ジャガイモ、大豆、小麦を原料とした加工食品が来場者にふるまわれた。加工食品の取り組みは、原料の農畜産物の品質を高め美味しい加工品を地域住民と一緒につくり上げていく活動でもあることから、テーマは「美味しい加工品の試食会」として催された。
畜肉加工品はロースハム、あらびきウインナー、ベーコンのグリル焼き、ベーコンとあらびきウインナーのトマトパスタ。原料の豚肉は、月山高原などの試験農場で生産した飼料用トウモロコシや規格外のジャガイモなどの飼料を使用し、山形大学や庄内の畜産農家が肥育したものである。月山高原産のジャガイモは、ピューレ、スープ、コロッケ、サラダ、グラタントースト、ポテト餅、ガレットなど惣菜に調理され提供された。このほか、庄内産大豆を使用した豆乳や味噌、庄内産小麦ゆきちからのケーキ、地ぱんgoodが叶野農場の小麦でつくった食パンとバケット、ベジパレットの月山高原産ニンジンなど多彩な食品が並んだ。
会場では、プロジェクトに協力している庄内在住イラストレーター「しおりん」さんや、山形の食と農の情報誌『山形食べる通信』編集長の松本典子さんらがマイクで来場者に語りかけ、地消地産の機運を盛り上げた。
「今日うれしかったのは女性の皆さんの参加がとても増えたこと。さまざまなイベントに参加してきた経験上、女性が多いイベントは大成功します(しおりん)」

醤油やラーメン、学校給食もスタート

庄内スマート・テロワールでは、大学、生産者、加工業、小売業が畜肉加工、大豆、小麦、ジャガイモの4つのチームを組織して加工品の開発に取り組んできた。

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