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「企業の存在目的を『顧客の創造』と定義したのはピーター・ドラッカー氏だが、中には例外もあるようだ。KLMオランダ航空が最近つくった『責任ある航行』という広報ビデオには『飛行機の代わりに電車で移動することはできませんか?』『いつも直接会って話をする必要がありますか?』というセリフが飛び出す。飛行機をやめて、鉄道やテレビ会議をもっと活用しようという呼びかけだ。『顧客の創造』や『需要喚起』とはまったく逆の、航空会社が絶対に口にしそうにない奇妙なメッセージである」(12月2日日経新聞)
なんと航空会社は不要不急の用件で飛行機を使わないことを顧客に忠告しているのだ。
航空会社は動力の電動化へのイニシアティブをとることさえ実行に移さなければならない局面に立たされている。いまやCO2排出量の大幅な削減に向けた具体的な行動は待ったなしだ。
【地域経済のパラダイムシフト】
庄内の豊穣感謝祭の基調講演に登壇された環境省の中島恵理氏は、SDGSと地域循環共生圏の概念を解説した。
「最適な規模で地域資源が循環する」地域が相互に連携する社会へ移行していくこと、いわゆるパラダイムシフトをしようというものだ。方法はさまざまあるだろうが、これを地域住民の活動によって実現していこうというのがスマート・テロワールの目指すところだ。
庄内の豊穣感謝祭で紹介された庄内産ウインナー、味噌、ポテトサラダなど一つひとつの背景には地域資源の循環や地域の人々の連携が存在する。4年間、食料の地消地産に集中して取り組みんできた結果、庄内では美しく豊かな自給圏の姿が見えつつある。食料に関わる地域経済のパラダイムシフトが起きれば、自然エネルギーや交通などへも波及する礎はできるだろう。
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