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【知っておきたい 世界各国の産業用ヘンプ】
日本 北海道でヘンプ産業の国際会議「ASACON2019」を開催
- NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク 理事 赤星栄志
- 第25回 2019年12月23日
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2019年10月11日から13日まで北海道旭川市で、環境と健康に優しい産業用ヘンプ国際会議「ASACON2019」が開催された。
世界10カ国からヘンプのビジネス関係者および研究者の講演があり、無料公開された1日目には218名、2日目には110名の参加者を国内外から集めた。当日の様子は、NHKで全国放送されたほか、共同通信社を通じて大手メディアに配信され、大きな注目を浴びた。
この国際会議の開催は、18年8月に(一社)北海道ヘンプ協会が中国黒龍江省に視察ツアー(本誌18年10月号参照)で訪問したときに、同省科学院大慶分院との間で締結したヘンプに関する国際連携協定に基づく。主催した北海道ヘンプ協会は、ヘンプ産業が急速に進展しつつある海外の現状を日本と比較すると、江戸時代のような鎖国状態にあると捉えた。そうした閉鎖的な状況を打破するために立ち上げたのが「日本ヘンプ開国キャンペーン」である。ASACON2019はその第一弾で、正しいヘンプの情報と優れたヘンプ商品を日本に紹介するとともに、日本のヘンプ市場の魅力を海外から理解してもらうことも開催目的に掲げた。
1日目は、北海道ヘンプ協会の菊地治己代表理事の主催者挨拶に続き、開催地の旭川市から西川将人市長、北海道議会産業用ヘンプ推進研究会会長の藤沢澄雄・北海道議会議員、中国黒龍江省科学院副院長の趙立濤博士がそれぞれ登壇した。ヘンプに対する世間の偏見が厳しいなかで、公的な地位にある方々が歓迎のメッセージを述べたことに、“開国”を手繰り寄せる社会的意義を見いだせるだろう。
この国際会議の開催は、18年8月に(一社)北海道ヘンプ協会が中国黒龍江省に視察ツアー(本誌18年10月号参照)で訪問したときに、同省科学院大慶分院との間で締結したヘンプに関する国際連携協定に基づく。主催した北海道ヘンプ協会は、ヘンプ産業が急速に進展しつつある海外の現状を日本と比較すると、江戸時代のような鎖国状態にあると捉えた。そうした閉鎖的な状況を打破するために立ち上げたのが「日本ヘンプ開国キャンペーン」である。ASACON2019はその第一弾で、正しいヘンプの情報と優れたヘンプ商品を日本に紹介するとともに、日本のヘンプ市場の魅力を海外から理解してもらうことも開催目的に掲げた。
1日目は、北海道ヘンプ協会の菊地治己代表理事の主催者挨拶に続き、開催地の旭川市から西川将人市長、北海道議会産業用ヘンプ推進研究会会長の藤沢澄雄・北海道議会議員、中国黒龍江省科学院副院長の趙立濤博士がそれぞれ登壇した。ヘンプに対する世間の偏見が厳しいなかで、公的な地位にある方々が歓迎のメッセージを述べたことに、“開国”を手繰り寄せる社会的意義を見いだせるだろう。
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赤星栄志 アカホシヨシユキ
NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク
理事
1974(昭和49)年、滋賀県生まれ。日本大学農獣医学部卒。同大学院より博士(環境科学)取得。学生時代から環境・農業・NGOをキーワードに活動を始め、農業法人スタッフ、システムエンジニアを経て様々なバイオマス(生物資源)の研究開発事業に従事。現在、NPO法人ヘンプ製品普及協会理事、日本大学大学院総合科学研究所研究員など。主な著書に、『ヘンプ読本』(2006年 築地書館)、『大麻草解体新書』(2011年 明窓出版)など。 【WEBサイト:麻類作物研究センター】http://www.hemp-revo.net
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