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【今年の市場相場を読む】
台風の大被害でどうなる千葉産野菜 ニンジン/カンショ/カブ/ヤマトイモ
- 第280回 2019年12月23日
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その主要野菜産地の被害はどの程度なのだろうか。
【概況】
東京市場におけるニンジンの入荷量は8.4万tほどの規模がある。そのうち、千葉産のシェアは近年、約40%と圧倒的なトップであり、とくに11月から翌年3月までの冬春ニンジンの時期には少なくとも50%、マックスで80%までを担う。春の徳島、夏の北海道の単価高に比べると、需要期である冬期に千葉産は単価的にも値ごろに収まっている。ただし18年は近年まれなほど単価高だったため、19年は安値推移だ。
【背景】
19年の台風被害の後、11月の千葉産はどうなったか。数量は4割近く減り、シェアも18年の53%から33%に減少。代わって北海道が前年の2倍量を出荷してシェア1位に。ニンジン全体入荷量は補完作用もあって11月は3%増え、主産地の入荷減でも単価は117円と平年並みに収まっている。千葉産は11月から翌年3月くらいまで安定供給する産地であるが、根菜類や土物野菜はやはり洪水には弱い。これから最大8割程度のシェアの千葉産はどうなるか。
【今後の対応】
千葉産ニンジンは県全体としては生産基盤があるが、JA系統が一元集荷・分荷販売する比率は低い。せいぜい農協単位の集約か、生産グループでの対応が中心で、農家個人が自分の判断で出荷市場を決めているケースさえある。その一方で、生産が分散しているため、リスクも分散してある意味、自然災害には強いはず。しかし、12月から年明けにかけて、北海道の残量は期待できず、輸入物も増えることになる。徳島産が出るまで数量は期待できない。
ニンジン 冬春期には不可欠な年間主産地千葉、他産地の補完期待できず年明け減か
【概況】
東京市場におけるニンジンの入荷量は8.4万tほどの規模がある。そのうち、千葉産のシェアは近年、約40%と圧倒的なトップであり、とくに11月から翌年3月までの冬春ニンジンの時期には少なくとも50%、マックスで80%までを担う。春の徳島、夏の北海道の単価高に比べると、需要期である冬期に千葉産は単価的にも値ごろに収まっている。ただし18年は近年まれなほど単価高だったため、19年は安値推移だ。
【背景】
19年の台風被害の後、11月の千葉産はどうなったか。数量は4割近く減り、シェアも18年の53%から33%に減少。代わって北海道が前年の2倍量を出荷してシェア1位に。ニンジン全体入荷量は補完作用もあって11月は3%増え、主産地の入荷減でも単価は117円と平年並みに収まっている。千葉産は11月から翌年3月くらいまで安定供給する産地であるが、根菜類や土物野菜はやはり洪水には弱い。これから最大8割程度のシェアの千葉産はどうなるか。
【今後の対応】
千葉産ニンジンは県全体としては生産基盤があるが、JA系統が一元集荷・分荷販売する比率は低い。せいぜい農協単位の集約か、生産グループでの対応が中心で、農家個人が自分の判断で出荷市場を決めているケースさえある。その一方で、生産が分散しているため、リスクも分散してある意味、自然災害には強いはず。しかし、12月から年明けにかけて、北海道の残量は期待できず、輸入物も増えることになる。徳島産が出るまで数量は期待できない。
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