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今年の市場相場を読む

台風の大被害でどうなる千葉産野菜 ニンジン/カンショ/カブ/ヤマトイモ

千葉県は、台風15号による大停電と19号による洪水で、農林水産業の被害額が500億円を超え、東日本大震災(346億円)を大きく上回った。東京市場にとって、千葉産の野菜生産は非常に重要な地位を持つ。産地としての千葉は、ダイコンやニンジン、キャベツなどの重量野菜が上位を占めることもあるが、夏秋キャベツの群馬も、ハクサイやピーマンなど多品目生産の茨城も上回る、東京市場にとって最も入荷数量の多い県でもある。系統共販の割合が低い分、すき間を埋めてくれる産地としても知られる。
その主要野菜産地の被害はどの程度なのだろうか。

ニンジン 冬春期には不可欠な年間主産地千葉、他産地の補完期待できず年明け減か

【概況】
東京市場におけるニンジンの入荷量は8.4万tほどの規模がある。そのうち、千葉産のシェアは近年、約40%と圧倒的なトップであり、とくに11月から翌年3月までの冬春ニンジンの時期には少なくとも50%、マックスで80%までを担う。春の徳島、夏の北海道の単価高に比べると、需要期である冬期に千葉産は単価的にも値ごろに収まっている。ただし18年は近年まれなほど単価高だったため、19年は安値推移だ。
【背景】
19年の台風被害の後、11月の千葉産はどうなったか。数量は4割近く減り、シェアも18年の53%から33%に減少。代わって北海道が前年の2倍量を出荷してシェア1位に。ニンジン全体入荷量は補完作用もあって11月は3%増え、主産地の入荷減でも単価は117円と平年並みに収まっている。千葉産は11月から翌年3月くらいまで安定供給する産地であるが、根菜類や土物野菜はやはり洪水には弱い。これから最大8割程度のシェアの千葉産はどうなるか。
【今後の対応】
千葉産ニンジンは県全体としては生産基盤があるが、JA系統が一元集荷・分荷販売する比率は低い。せいぜい農協単位の集約か、生産グループでの対応が中心で、農家個人が自分の判断で出荷市場を決めているケースさえある。その一方で、生産が分散しているため、リスクも分散してある意味、自然災害には強いはず。しかし、12月から年明けにかけて、北海道の残量は期待できず、輸入物も増えることになる。徳島産が出るまで数量は期待できない。

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