ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

アルパカファームの経営・労務事件簿

他人事ではない!改正民法の「保証」


伝法院 はい。これまでは、例えばお金を借りる際にお金の上限を定めずに連帯保証人を立てられたのですが、4月以降は上限の設定が必要になります。このような変更が、農地を借りる際の保証についても必要になるんです。
藤田 それは詳しく知りたい!

今回の執筆者
矢尾板 初美(やおいた はつみ)
(有)人事・労務パートナー/行政書士/903シティファーム推進協議会委員長

明治学院大学国際学部卒業後、総合物流会社を経て行政書士として独立。NPOの設立支援や運営サポートなどコミュニティ創りを支援している。次代に持続可能な農と食を残していくため903シティファーム推進協議会を自ら設立。次世代の農業経営者を応援する「ローカルとつながる田心マルシェ」も開催。

保証契約が無効になるケースも…改正民法の「保証」に注意!

2020年4月1日から「保証」に関する改正民法が施行されます。いざというときのための保証契約ですが、この民法改正により、具体的な損失を想定して本契約そして保証契約までも行なわないと予期せぬ損失を被る可能性が出てきました。この4月までに運用方針を決定し、書面の整えなどを進めていただければと思います。

【「保証」に関する民法改正の概要】

目的は「個人保証人の保護強化」。個人(会社などの法人は含まれません)が保証人になる「根保証契約」については、保証人が支払いの責任を負う金額の上限となる「極度額」を定めなければ、保証契約は無効となります。この極度額は書面等により当事者間の合意で定める必要があります。極度額は、「○○円」などと明瞭に定めなければなりません。
根保証契約とは、一定の範囲に属する不特定の債務について保証する契約。つまり、保証人となる時点では現実にどれだけの債務が発生するのかが明確ではないなど、どれだけの金額の債務を保証するのかが分からないケースを指します。
法律の概要は上記のとおりですが、人事分野そして農業経営においてどんな影響が考えられるのか見ていきましょう。

【採用時の「身元保証書」見直しが必要】

現在、雇い入れ時に身元保証人を求める組織も多いかと思いますが、今回の民法改正に伴い、内容を見直す必要性が生じています。雇い入れ時の身元保証契約は、従業員が会社に損害を与えた場合に本人と連帯してその賠償を行なうという契約(連帯保証)ですので、今後は賠償の極度額(上限額)を定めておかなければなりません。

関連記事

powered by weblio