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【江刺の稲】
農薬を使うからこそ安心の農産物
- 『農業経営者』編集長 農業技術通信社 代表取締役社長 昆吉則
- 第284回 2020年02月28日
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無農薬栽培に取り組む人や無農薬で作った農産物を食べたいと思う人を否定するつもりはまったくない。農薬登録の制度やその背景になっている使用が許可される農薬使用のリスク管理のシステムを知れば、「適正に農薬を使った農産物だからこそ安心」と言えるはずなのだから。
その理解を深めていただく目的で開設した「AGRI FACT」をご覧いただきたい。その中で、一般財団法人残留農薬研究所業務執行理事・毒性部長の青山博昭氏が詳しく解説している。
氏によれば、農薬に限らず、環境中に存在する様々な化合物の安全性は、リスクの大小で評価される。リスクとは「毒性の強さ」と「曝露量」の掛け算から得られる値であり、ヒトに対するリスクはどれくらい摂取するかに比例して大きくなる。そこで、その農薬に毒性があるか無いか、さらに、毒性があるとなれば、マウスなどの動物実験により、毒性の程度を見極めると同時にその毒性がどのような性質を持つのかを詳細に調べる。また、その影響がどのぐらいの摂取量で起こるのかを調べる。裏を返せば、どの程度以下であれば何も起こらないのかということを正確に評価する。
その理解を深めていただく目的で開設した「AGRI FACT」をご覧いただきたい。その中で、一般財団法人残留農薬研究所業務執行理事・毒性部長の青山博昭氏が詳しく解説している。
氏によれば、農薬に限らず、環境中に存在する様々な化合物の安全性は、リスクの大小で評価される。リスクとは「毒性の強さ」と「曝露量」の掛け算から得られる値であり、ヒトに対するリスクはどれくらい摂取するかに比例して大きくなる。そこで、その農薬に毒性があるか無いか、さらに、毒性があるとなれば、マウスなどの動物実験により、毒性の程度を見極めると同時にその毒性がどのような性質を持つのかを詳細に調べる。また、その影響がどのぐらいの摂取量で起こるのかを調べる。裏を返せば、どの程度以下であれば何も起こらないのかということを正確に評価する。
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昆吉則 コンキチノリ
『農業経営者』編集長
農業技術通信社 代表取締役社長
1949年神奈川県生まれ。1984年農業全般をテーマとする編集プロダクション「農業技術通信社」を創業。1993年『農業経営者』創刊。「農業は食べる人のためにある」という理念のもと、農産物のエンドユーザー=消費者のためになる農業技術・商品・経営の情報を発信している。2006年より内閣府規制改革会議農業専門委員。
江刺の稲
「江刺の稲」とは、用排水路に手刺しされ、そのまま育った稲。全く管理されていないこの稲が、手をかけて育てた畦の内側の稲より立派な成長を見せている。「江刺の稲」の存在は、我々に何を教えるのか。土と自然の不思議から農業と経営の可能性を考えたい。
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