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今年の市場相場を読む

国産びいきが食いつく野菜は? モロヘイヤ/アシタバ/ハーブ類/ニンニクの芽



アシタバ 6割以上減ったら単価が倍になる、学術論文で機能性証明し再認識も

【概況】
東京市場におけるアシタバの09年と19年の比較では、数量は64%も減り、単価は1.9倍になった。主産地は東京(八丈島など)で09年で91%、19年では98%と圧倒的。07年には170t近くあったが、以降減少傾向が継続し、19年では43tと見る影もない。古くから八丈島を中心とした島嶼部で地場野菜的な存在だったが、都は地域振興の一環として、観光資財化や市場出荷を推奨した。05年ごろ、茨城に10%程度の新規産地ができた。
【背景】
現在、八丈島などでは産地を維持する生産者の高齢化や加工原料化が進んで、生鮮品としての供給能力は大きく落ちている。アシタバそのものは、食品業界では健康食品の原料としての需要が存在するが、一般的にはインドネシアなどからの輸入原料が利用されている。東日本大震災の後には、被災地の農業振興策の一環で塩害にも強いアシタバを活用するためのコンソーシアムができたが、まだ生鮮品として市場出荷するまでには至っていない。
【今後の対応】
昨年、日本原産のアシタバが世界的に権威のある学術誌『ネイチャーコミュニケーションズ』に、老化を遅らせる成分が含まれているという論文が掲載された。元々食物繊維が豊富で制がん、抗潰瘍、抗血栓、抗菌など様々な機能性があるといわれていたが、この論文を根拠に、いま商社や研究者の間で“アシタバ再発見”の動きもある。“スーパー野菜”だと喧伝すれば、長寿の国原産という謳い文句はインバウンドに効果があるかもしれない。

ハーブ類 年間通じ40の産地から安定入荷、パクチーブームはインバウンドにも

【概況】
東京市場のハーブ類の統計は、09年からハーブ類のなかでウエイトが高かった「ベビーリーフ」が独立。09年と19年とで比べると、数量は15%増え単価も14%上がった。同期にベビーリーフは約1割安くなったが数量は23%増えており、こうした外国由来の軟弱野菜では異例の成長を見せている。産地では、ベビーリーフは半分以上が茨城産なのに対し、「ハーブ類」は出荷産地数が外国含め全40で、茨城27%、愛知20%、千葉17%の順。
【背景】
年間、ほぼコンスタントに入荷しているが、産地は広範囲だ。軟弱物のため、群馬、埼玉など関東近郊や、技術の点から静岡など促成産地、夏場をターゲットにした長野、山梨、宮城など多彩な面々で、輸入のなかでも米国産は年間を通じて入荷がある。日本には西洋ハーブ類を使う食文化はないが、ベビーリーフならサラダ材料で使えるから増えた。次に独立するのは何か。ルッコラが有望視されていたが、確実に増えているのはパクチー(香菜)で、時間の問題だ。

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