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特集

農業リスクマネジメント~国境なき時代の新たなリスク対応~


背景にあるのは、10年ごろからEUが水産物のトレーサビリティを義務付け、輸入品も対象となったためである。水産庁が対EU向け水産物を念頭にトレーサビリティに関するガイドラインを策定するとともに、漁場での水揚げ時点からのリアルタイムでのロット管理システムも進みつつある。こうした事態は農業分野でも求められる可能性がある。また、トレーサビリティは「追跡」と「遡及」の両方が可能という要件が課せられているが、とくに農業分野においては、自分の商品が、川下でどのような取り扱いをされているかの「追跡」機能を活用すべきである。
(5)最後に
農業分野は、時代とともにエンドユーザーである消費者から地理的にも社会的にも離れつつある。そのことを考えると、他の食産業事業者以上に消費者ニーズの把握とそれに応える努力が重要になる。その努力の結果として、農業の重要性と特殊性に対する国民の理解が深まることを願う。

観光事業のリスクマネジメント―日本旅行 お客様の安全第一で備えて判断する

昨今、観光農園をはじめ訪日外国人客の受け入れを始めた農場が増えている。観光事業では、地震や台風などの天災、感染症の流行、言葉や習慣の違いによるトラブルなど、さまざまなリスクを伴う。リスクにどう備え、万一の危機にはどう対処するのか。観光業のプロであり、リンゴの収穫体験サービスも提供している日本旅行にリスクマネジメントの視点を聞いた。

北村武史(きたむら・たけし)
(株)日本旅行 経営管理部 新規事業室
1978年、京都府生まれ。2001年、日本旅行入社。添乗業務も含めて海外旅行を中心とした法人団体営業を担当した後、国内旅行商品企画を手がけ、日本旅行ファームはオープン当時から担当している。

Q 観光にはどのようなリスクがありますか。
A 事故、お客様の怪我や病気、悪天候による交通機関や宿泊に関するトラブルなどです。そういったことは日常的に頻繁にあるリスクです。多くの社員が一度はイレギュラーなことに直面したことがあります。

【マニュアルに沿って客観的に対応する】

Q 日々の仕事では、問題が起きたときどう対処しているのですか。
A 怪我や病気、事故に関するトラブルなど、非常に多くの事柄について詳細に設定した異常時対策要綱(マニュアル)に沿って対応しています。リスクについても、こういう場合はこういう対応をしていこうと全社員で共有しています。何かあったらその場の社員や添乗員が上長に報告し、部門の責任者が判断します。正しい判断をするためには正しい情報を把握していなければいけません。そこで、現場の社員が客観的に情報を整理できるように定型の記録用紙を用意しています。それに記入することによって、確認するべきことを明確にして報告し、それを責任者が判断材料にしています。判断したことは、すぐにみんなで共有します。

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