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【知っておきたい 世界各国の産業用ヘンプ】
イギリス(1) 欧州で最初に栽培を解禁しヘンプ産業の黎明期を支えた国
- NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク 理事 赤星栄志
- 第28回 2020年03月30日
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社会に対して、ヘンプ産業の展開に貢献したもう一社の取り組みも紹介したい。イギリスに本社拠点があり、社会起業家のアニータ・ロディック女史が創業した化粧品会社である「ザ・ボディ・ショップ」だ。環境保護や化粧品の動物実験反対を熱心に活動しており、98年にヘンプシードオイルを使ったスキンケア商品(図4)を発売したときも、警察から襲撃を受けたり、脅迫されたり、当時の香港とマレーシアでは警察当局と折り合いがつかずに販売停止となった。しかしながら、環境にやさしく肌の保湿に良いヘンプシリーズの商品を通じて、マリファナとヘンプの違いを根気よくアピールし宿命的なスティグマ(汚名烙印)と熱心に闘った。日本の税関とも粘り強い交渉を行ない、99年に輸入販売が許可されて以来、今日でもロングセラー商品として購入可能な状況にある。
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赤星栄志 アカホシヨシユキ
NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク
理事
1974(昭和49)年、滋賀県生まれ。日本大学農獣医学部卒。同大学院より博士(環境科学)取得。学生時代から環境・農業・NGOをキーワードに活動を始め、農業法人スタッフ、システムエンジニアを経て様々なバイオマス(生物資源)の研究開発事業に従事。現在、NPO法人ヘンプ製品普及協会理事、日本大学大学院総合科学研究所研究員など。主な著書に、『ヘンプ読本』(2006年 築地書館)、『大麻草解体新書』(2011年 明窓出版)など。 【WEBサイト:麻類作物研究センター】http://www.hemp-revo.net
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