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シリーズ水田農業イノベーション

花巻子実コーン組合が「2019年度東北地区子実トウモロコシ実績検討会」を開催

岩手県花巻市の(有)盛川農場の盛川周祐氏が13年に子実用トウモロコシの生産を始めてから7年経った。2020年、東北の作付面積は約100haになる見込みだ。盛川農場を含む花巻子実コーン組合は3月3日、2回目となる実績検討会を花巻市内で開催した。今回は参加者を東北に広げ、生産者をはじめ、畜産農家、種子会社、機械メーカー、研究者、行政などの関係者が情報交換した。
盛川氏は冒頭で次のように挨拶した。
「子実用トウモロコシはもっと普及して良いと思っている。私は、濃厚飼料を自給することは国民として必要だと思ってやっている。各論では問題もあるので、活発な意見交換をしたいと思う」
花巻市農政課の藤原課長は、花巻市としてもブロックローテーションの一つとして子実用トウモロコシの生産を推進していく考えを述べた。以下、各県の生産者、種子会社、行政、研究者の発表を報告する。

低コスト化に必要なのは調製システムの新発想/ 岩手県 盛川農場 代表取締役 盛川周祐氏

盛川農場の経営面積は、水稲、小麦、大豆、トウモロコシで約90ha。盛川氏の経営方針は、少ない人数で効率的に作業し収益を上げることだ。そのための栽培体系や機械体系を組んでいる。水田はできるだけ合筆して枚数を減らし、湿害を避けるため0.5~1%の勾配を設けている。機械は高速かつ2つ以上の作業が同時にできるものを選んだ。水稲は乾田直播を取り入れて作期分散を図り、雪の時期を除き、トラクターを年中稼働させることができる体系を組んでいる。また、播種後はケンブリッジローラーで鎮圧することによって発芽を促進し除草剤の効果を高める工夫もしている。
効率重視の体系に子実用トウモロコシを組み込んだ理由は、小麦と大豆の連作障害の対策と土づくりのためだ。経営面では、子実用トウモロコシ単体では利益はそれほどない。盛川氏は、子実用トウモロコシの生産を通じて、地域内の耕畜連携による堆肥の調達でコストの低減を図ったり、空き時間を活用したりできると考えている。また、新しい作物に挑戦しながら課題を克服していくことが楽しいと語った。

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