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特集

激震!新型コロナウイルス 農産物緊急レポート


主催者は、こだわり米の直営店やおむすび店を経営しているほかネット販売も行なうなど手広くコメビジネスを展開している会社である。
生産者の勉強会開催の時間になったが、ネット販売の担当役員の到着が遅れそうだとのこと。この会社は大手ネット販売会社でもコメを販売しているのだが、この大手ネットは扱い品目が1億点にもなるため、発注作業は全てAIが需要を予測して自動的に発注するようになっている。そのAIが当日に注文数量を大幅に増やしたので担当役員はその対応に追われた。それが遅刻の理由だった。
AIがどのようにして精米の需要予測を弾き出したのか知る由もないが、ネットでのコメの注文が増えているという情報は、同じ日に中部地区で開催された米穀業者の情報交換会でも紹介されたので、外に出たくない人がネットでコメを注文していることはわかった。ところが注文が殺到しているのはネット販売だけでなく、量販店にも消費者が押し寄せ精米を購入する人が増え、納入業者は追加納入に追われた。
月が替わった3月12日、様々な催しや会合が中止もしくは延期になるなかで、珍しく予定通り情報交換会と席上取引会を開催したコメ業界団体があった。それは全国米穀工業協同組合(全米工)で、東京都千代田区で東日本情報交換会を開催した。参加者は18名と少なかったが、東日本だけでなく九州から参加した組合員も複数いた。ここでも話題は新型コロナウイルスで、以下のような発言があり、各地の情報が紹介された。
「特にホテルなど宿泊施設、外食のコメ需要は目に見えて落ちている。その一方でディスカウントショップでのコメ購入量が2倍から3倍に急増した。九州は元年産の作柄が良くなかったので今後端境期に向けタイトになる可能性もある」(福岡)
「先週までスーパー向けの白米需要が急増したが、今週はピタッと止まってしまった。また、学校が休校になり、学校給食向けの白米納入がストップしたことも影響が大きい」(熊本)
「日本青年会議所の全国大会が2月20日から沼津市で開催され、イベントを行なったが日に日に来場者が減少、今は様々な催しが中止になりホテルも困惑している。スーパーでの白米販売も今週になって落ちて来た。業務用米も3分の2ぐらいに減った。一方でネット販売は3倍に増えた」(静岡)
「首都圏向けの精米供給は急増したが、千葉では買いだめはなかった。今、首都圏のスーパーのバックヤードは精米が山のようになっている」(千葉)

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