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新・農業経営者ルポ

多様性を重視した胡蝶蘭の経営


運んできた鉢は台車に積み、固定したベンチに運搬して載せていく。
ハウスの反対側の端には4つの扉がある。いずれも荷渡しの場所で、扉ごとに市場出荷と宅配などでそれぞれ分けている。もちろん、扉の向こうは車が横付けできるだけの空間を確保している。

暑熱対策のハウス

ここがほかのハウスと違う点をさらに挙げれば、軒高が5mとげ高いほか、天窓の外側に暑熱対策のための二枚の遮光カーテンを張っていること。森田によると、二枚の遮光カーテンを張ると、従来の巻き取り式では開閉時に片方のカーテンがもう片方のカーテンを巻き込んでしまい、そのたびに屋根に上って直さなければならなかった。それが今回はスライド式になっており、その心配がない構造になっているという。
台湾から取り寄せたというこのハウスの施工を担当したのは既述の中村商事。その中村社長によると、国内では遮光カーテンを二枚張ることも暑熱対策をすることも珍しい。今年4月末の時点で、国内のほかの胡蝶蘭のハウスではエアコンを稼働させているが、このハウスではその必要がないという。

新型コロナで注文件数は激減

ところで、もう一つ懸念する課題は新型コロナウイルスの影響がこの取材の直前から出始めたことだ。「新型コロナの影響で、法人の需要や販売店へ届ける注文は激減した」と健一郎。ただ、一方で「ネット通販の個人消費やカジュアルギフトはむしろ増加しており、不可逆の変化を感じる」とのこと。さらに、「カタログ写真の入れ替え、花の説明のYou Tube動画などやることはいくらでもある。いまはこのピンチをチャンスに変えるべく時代に合った売り方や提案力を磨く期間だと信じている」と気落ちはしていない。
(敬称略)

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