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今年の市場相場を読む

コロナ騒動で野菜の消費構造に変化 キャベツ/ニンジン/ハクサイ/ダイコン



ニンジン 業務需要から家庭用に強い引きが、必需野菜としてイモ・タマとともに

【概況】
東京市場の昨年末のニンジンは、いつもなら8割をはるかに上回るほどの主産地・千葉が十数%少なく、その分他の関東圏や輸入品も入荷してなんとか全体で1割減の2割高くらいで収めた。年明けも一時高値があったが、前年並みかやや少ない程度で単価も2割以上をぎりぎりキープしてきたが、3月に入ると学校の始業が延びて給食需要が減ったものの、家庭でもカレーやシチューなどでニンジンの引きは強く、増えても高値続き。
【背景】
3月は、産地側の事情としてやや前進化していた千葉産が3割近く減ったのに対し、それをカバーするように単価の高い徳島産が前進出荷してきたことも単価高の理由でもあるが、あまりにも千葉産の終了が早すぎた。中旬には徳島も早出しした分、やや減って千葉産も半減して前年の半分、単価も55%も高い。4月は外出自粛要請が出て業務用が落ち込むも、旦那も子供も家籠りが長引き、入荷がやや増えたくらいでも単価は180円と家庭需要が強い。
【今後の対応】
5月は、これから学校も外食店も徐々に開いてくるが、産地は徳島中心の季節で、数量、単価とも安定してくるだろう。コロナは閉塞感があるものの、国民に内籠りを楽しくやろうという意識が芽生え、子供や旦那参加の家庭食が確実に増えた。近年、家庭需要の低迷が言われてきた野菜類としては、“やれば出来る”、しかも楽しいという文化が醸成されると、家庭食が見直されてくる。その際の常用野菜はイモ・タマ・ニンジンであることは間違いない。

ハクサイ 台風で大型ハウスが倒壊しトンネル化、家族ごと家籠りで鍋物の頻度高まって

【概況】
東京市場の秋から年明け1~2月にかけてのハクサイは絶対的主産地・茨城からの入荷が不安定で、やや強めの推移で来た。そもそも、前年の同時期には量も多くて安値が続いた時期だったこともあるが、2月下旬から4月までは単価は前年の2倍以上。4月下旬には単価は215円、なんと前年の3.7倍も高騰した。そろそろ暖かくなる季節にもなって家庭需要がなくなって業務用だけの時期に至るも、茨城産がなぜか不安定なのだ。
【背景】
このハクサイの事例は、ある意味非常に分かりやすいケースだろう。簡単にいえば絶対的産地である茨城の作柄が悪く、需要が強いからだ。この作柄の問題は、昨年秋の15号台風による強風の影響で、ハクサイの大型ハウスがダメージを受け、今シーズンはトンネル栽培が増えていること。面積が制約されて生育も遅れ気味になるほか、品質も問題。それに対し、いわばコロナ特需ともいうべき家庭での簡単食の代表格の一つ、鍋物が増えたからだ。

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