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新・農業経営者ルポ

レモンを手にしたら、レモネードを作れ


レモネード--。この言葉にひらめくものがあった。「メモ魔」の河合が使っている「Evernote」でさっそく発見したのは「When life gives you lemons、you should make lemonade(レモンを手にしたら、レモネードを作れ)」というメモ。著書『人を動かす』などで著名なアメリカのベストセラー作家デール・カーネギーの有名な言葉で、日本で200万部以上を売り上げた『道は開ける』に記されている。この言葉は世間ではカーネギーが造ったと思われている。ただ、河合によれば、レモンの歴史に関する翻訳本にはスペインのことわざだと書いてあったそうだ。
「レモンは酸っぱくて、それだけはそんなに美味しいものではない。でも、レモネードにすれば美味しい。翻って我々の周りにはそれだけではなかなか役に立たないものはあるけど、使い方次第では商売が成功するものに変えられるということだと解釈しています」
河合はスペインのことわざに従い、レモネードを造ることにした。縁あって加工の委託先となったのは長野県阿智村の(有)あちの里。初年度に製造したのは6000本(1本当たり180ミリリットル)。これにはあちの里の担当者が驚いた。
「そんなに造って大丈夫かって心配されましたね」
といって河合もそれほど多く造るつもりはなかった。ただ、たまたま外観が悪くて青果物として出荷できないレモンをあちの里に持ち込んだら、6000本にもなったのだ。
さすがに不安になった。果たして売れるのかと。それがふたを開けてみると、わずか二週間で売り切ってしまった。商品を扱ってくれた地元のスーパーからは「もうないのか」と催促の電話がかかってくるほどの売れ方だった。このときに改めて気づいた。河合果樹園の無農薬レモンは確かに世間から高く評価されているのだと。

レモンライフ研究家

河合果樹園のレモンはただの無農薬レモンではない。もちろん、無農薬で栽培すること自体がすごいことなのだが、それで終わりではない。価値を高めるために情報を発掘し、発信することに注力してきた。
たとえば、河合果樹園のホームページを見ると、レモンに含まれるビタミンC、E、P、エリオシトリン(レモンポリフェノール)、クエン酸などありとあらゆる効能が事細かに記されている。
レシピも写真入りで紹介。物がないため出荷できない夏場にも楽しんでもらえるよう、冷凍したレモンを皮ごとすりおろす「豊橋方式」という食べ方を勧めている。たとえば、ぜんざいやラーメン、寿司飯、味噌汁などにかける。ホームページには日々の暮らしの中でレモンをどう生かしたらいいかという情報がふんだんにそろっている。

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