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今年の市場相場を読む

野菜扱いされている特殊な品目の行方 ウメ/ラッキョウ/ユリネ/ギンナン


【今後の対応】
秋に収穫したユリネは、そのまま貯蔵しても3月くらいまでしか持たない。4~8月の時期に主に出回るのは、鱗片を外して脱気包装された「かきユリネ」といわれるチルド品である。業務用の4kgパックで8000円くらいが最安値。市場では100g程度に小分けされた商品がkg4500円近くするが、これなら家庭でも、ホイル焼きなどでホッコリする食感を楽しめる本格的な「和食」食材だ。現在の手作りブームにうまく乗れば面白い展開もある。

ギンナン 全国30県から入荷する家庭果樹、最難関の「殻」を脱出して普及へ

【概況】
東京市場のギンナンは、10年間対比では入荷は33%減って54%高くなった。この品目の特徴は、貯蔵性があるにもかかわらず、収穫月の10~11月に全体の半分以上の入荷があること。主産地は37%の愛知で、出荷県は09年で中国含む31県、19年で29県から出荷されていた。周年にわたって出荷してくるのは8県ある。構造的には、家庭樹等から収穫して処理し、JAに“出荷”されたものが東京市場に積み合わせで出荷されている。
【背景】
ギンナンは、30年前のバブル期末でも東京市場への入荷は400トン前後で、近年までほぼ変わらず入荷していた。19年のトップ産地は愛知。江戸時代から続く、伝統ある全国一の生産量を持つ産地であり、37%のシェアを持つ。従来の主要産地であった埼玉や熊本など他県からの出荷が減る中、愛知はブレずに主産地を守っている。果肉の翡翠色の美しさは他に例を見ず、外食等では茶わん蒸しや焼き物、焙じてツマミにと好きな人は多いが、手間がかかる。
【今後の対応】
これだけいい食材なのに、なんらの普及策も講じられていない。それは産地の責任であり、流通業界の怠慢である。あの殻が最大の障壁だ。ギンナン用割り器もないし、まず割れ目を入れることさえ難しい。出荷時期には柔らかく簡単に扱えるから、産地も気づかないのかもしれない。次第に硬化してきて、大人でもトンカチやペンチを使っても、ちょうどいい割れ目は難しい。需要があれば供給はいくらでも可能。「そこらへんに落ちている」のだから。

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