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Economic eye

アメリカの「国民酒」は何か ライト化・缶入りワインのトレンド

アメリカも、コロナ禍でロックダウン(都市封鎖)が始まり、Stay homeに伴い酒量が増えた。日本と同じだ。オンラインショップでは前年比2倍増を記録した。
アメリカの「国民酒」は何か。一番沢山飲まれているのはビールである。金額では全体の45%を占める。スピリッツは38%、ワインは17%である。20年間で、ビールのシェアは56%から45%に低下、これに対し、スピリッツは28%から38%に上昇した。ワインは16~17%で変わらず。スピリッツの伸びが一番大きい。
アメリカの国民酒はスピリッツと言えよう。ビールは万国共通であり(日本も40%)、「国民酒」論の範疇の外としたい。スピリッツの内訳をみるとアメリカの風土が見える。一番多いのはウオッカであるが(表の注参照)、次はトウモロコシを原料とするアメリカンウイスキー(バーボン)である。そして国境を接するメキシコ、カナダから入ってくるテキーラ、ラム、カナディアンと続く。これらも郷土色が強い。スピリッツは、マティーニ、ダイキリ、マンハッタンなど、カクテルで飲むことも多い。
多様性があるが、バーボンが一番アメリカ的であろう。トウモロコシは広大な中西部で生産され、アメリカ最強の農産物である。バーボンはアメリカの風土を体現し、しかもたくさん飲まれているので(ウイスキーの4割)、アメリカの国民酒と言って過言ではあるまい。なお、バーボンを最初に造ったのはケンタッキー州バーボン郡の牧師さんと言われる(1789年合衆国発足の年)。

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