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新・農業経営者ルポ

2代目の挑戦!民間版農家インキュベーションで顧客創出

 農家は減る一途、そういう中で、地域の農業を維持・発展させる動きがビジネス側から出てきた。商が農を“垂直統合”する形で農業進出を果たしている。借地による規模拡大も容易になった。新しいビジネスモデルが農業の近代化を推進し始めた。商系も農家も2代目社長が新しい農業の創造に動いている。発想を変えれば、農家数の減少は新しいビジネスチャンスだ。 2代目の挑戦―親次世代とは農業の経営環境は様変わりした。2代目は何を考え、どう行動しているか。
民間型農家インキュベーション

 茨城県土浦市大畑のイチゴ農場から、次々と農家が誕生している。「脱サラ」を研修生として受け入れ、彼らが農家として巣立っているのである。2000年(平成12年)から始まったが、これまでに4人巣立った。このイチゴ農場は、「農業生産法人ファームあい」(倉持康文代表)が経営する民間の農場である。国や県のカネで農家を育てるのではなく、民間の経営者が農家を育成する仕事をしているのである。民間経営版農家インキュベーション(孵化)といえよう。

 倉持さんは「お客様の健康に寄与する農業」を目指している。この哲学と、家業の農業資材販売の顧客を維持したいという利潤動機が結びついて、農家のインキュベーションを想いついた。

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