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【農業は先進国型産業になった!】
日本ワイン比較優位産業論 現地ルポ 第21回(番外編つづき) 日本ワインは成長産業か?(下)自社農園産ブドウが増える マンズワイン小諸ワイナリー(長野県小諸市)
- 評論家 叶芳和
- 第41回 2020年09月23日
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付記
本稿は既存統計を使って、ワイン産業の大まかな全体構造を描くことを目的にし、統計的把握に限定してきた。ワイン産業の技術革新や価格設定行動、等々については連載中の拙稿「現地ルポ」に譲る。
また、本稿での統計的把握は、2019年までの動きである。この発展プロセスは継続するであろうか。筆者は2020年に一度、屈折点を迎える可能性があると見る。東京オリンピックは延期され、加えて、新型コロナウイルスの影響で日本経済が混乱してきた。ワイナリー経営は厳しくなっている。経営力のない企業、真に美味しいワインを供給できていない企業、等々は経営破綻の危険がある。新規参入も抑制されよう。2010年代、ワイナリーの新規参入ラッシュが続いたが、今後しばらくは中断され、ワイナリー数の増加は抑制されるだろう(新陳代謝で増加数限定)。新しい成長経路はどのようなものになるだろうか。
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叶芳和 カノウヨシカズ
評論家
1943年、鹿児島県奄美大島生まれ。一橋大学大学院経済学研究科 博士課程修了。元・財団法人国民経済研究協会理事長。拓殖大学 国際開発学部教授、帝京平成大学現代ライフ学部教授を経て2012年から現職。主な著書は『農業・先進国型産業論』(日本経済新聞社1982年)、『赤い資本主義・中国』(東洋経済新報社1993年)、『走るアジア送れる日本』(日本評論社2003年)など。
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