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北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信

金髪・ブルーアイに会いに行けない!(2)


我々は翌日に同じアイオワ州のウォータールーにあるジョンディア社のトラクター工場に向かった。私は5度目くらいの訪問になるが、何度来ても興奮する場所だ。工場の詳細は……たぶん極秘なのでみなさん自費で訪れてください。
残念なこともあった。工場のビジターセンターに約束の時間どおりに訪れると、参加者全員が工場の歴史を15分ほどの映像で見ることになる。15年前に来た時は、1940年代の第二次大戦の頃にアメリカ陸軍のシャーマン戦車のトランスミッションを製造した映像を流していたが、今はなくなったのだ。農業と戦争は関係ないように思われるが、当時のアメリカは、人口の半分が農業人口だった。ここからは仮定になるが、最低でも半数の農場でライフルを所持していたであろう。となると200万から300万丁のライフルの射撃経験者が戦場に行くことになる。
そんな金髪・ブルーアイに狙われた我々の先人はそんな事情も知らずに、天皇陛下バンザーイ!と言って戦わせられるのだから、祖国を守る代償は高かったことになる。
テクノロジーの蓄積の違いで勝敗が決まるのは、このご時世も当たり前のことだ。ちゃんと聞いているのか! 遺伝子組み換え否定主義者どもがっっ!
このウォータールーではもう一つ残念なことがあった。工場訪問の前日にホテルに入り食事をすることになった。確かこの通りのこの角に中華レストランがあったはずだが……なくなってしまった。以前に4回ほど訪れたこの中華レストランは台湾系の人がやっていた。大阪で働いたこともあり、日本語をある程度話せる経営者だった。

北海道の農家には必ずトヨタ車がある理由

ところでこの歳になって気が付いたことがある。世田谷区の乗用車販売の半分はベンツ、BMW、ボロクソバーゲン、ボルボなどの国産車以外である。所得が高いから? 反日だから? いいえ、違います。右と左のワイパーが別々に動く、左後ろのディスクローターがブレーキを使っていないのに熱く真っ赤になる、冬にエンジンがかからない、調子が悪い、油が漏れる、異音がするなどの異常が発生すると、本来であれば人の生き死に関わることになる。ところが、環状七号線のど真ん中で止まっても修理がすぐできるし、冬でも3時間後にカチン・カチンになって凍死することもないからである。
北の文化の北海道では、そうはいかない。北海道の農家、農場では最低でも2台、なかには5台、6台の車を所有している者もいる。不思議なことに、あまたある車両メーカーでもトヨタ車が必ず1台あるのが普通の光景だ。北海道では乗用車タイプであっても四輪駆動はあたりまえで、故障率、部品の供給や価格を総合的に考えるとトヨタ車になるのは当然だろう。死ぬ可能性が高い真冬の北海道で欧州車は最高だ!と言う、オメデタイ方はいない。

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