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人生・農業リセット再出発

賢い・強いではなく、環境変化適応力で生存は決まる

在宅勤務を「work at home」と言ったら、今の英語では「work from home」だとアメリカ人に言われた。 新型コロナウイルス騒動の影響は、働き方改革どころか生き方改革を世界的に変革させ始めた。
ニューヨークのマンション賃貸料が急落してオフィスビルに空室が目立ち、田舎への引越業稼働率は5割増。在宅勤務に切り替える会社が急増、州外逃避で税収激減に州知事はパニック。ロンドン、パリ、東京も空きビルが増え、都市空洞化が始まった。田舎やリゾート地域での在宅勤務が常態化するとどうなるか? 都市人口空洞化と商店街没落、オフィス街スラム化、鉄道やタクシーの衰退……あらゆるパラダイムシフトで未曽有の変革が起きる。
リンゲルマンの「綱引き実験」では、1対1の全力で綱引きをする力を100とし、もう一人ずつ連れてきて2対2で綱引きをやると一人が発揮するパワーは93%に下がり、3人一組だと75%、8対8だと49%に落ちて仲間が増えるほど“手抜き”する。営業で“皆で一団となって成果を出そう!”と檄を飛ばしても、各自の成果責任が曖昧であれば個人の手抜きが出てくる。在宅勤務となれば通勤地獄も人間関係の苦痛も無くなる天国の自由環境の代わりに、成果だけの出来高制になり、ブラ下がり人間には地獄絵と化す。トヨタは春の定期昇給の一律昇給をやめ、人事評価連動で定昇ゼロになる社員も出る。出来高制で出来る社員とブラ下がり泡沫者が明確になり、不要人員切り捨て淘汰が凄い勢いで始まる。実績の出せない失業者が劇的に増え、社会の職業構造は大きく変化する。適者生存、手抜き社員だった新失業者たちは今後どう仕事を見つけて命をつなぐか? 経歴も役に立たない実力だけの世界。社内集団生活でビジネスマナーなど先輩から叱られながら教育を受けて社会人に成長した環境が失われ、バランス感覚欠如の大人を増大させる懸念もある。

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