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江刺の稲

食品用子実トウモロコシの拡大を

  • 『農業経営者』編集長 農業技術通信社 代表取締役社長 昆吉則
  • 第292回 2020年10月23日

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水田での子実トウモロコシ生産が当たり前に語られるようになった。
本誌主催のA-1グランプリ2012での柳原孝二氏(北海道)の発表に呼応して本誌が水田での子実トウモロコシ生産を呼びかけたのは13年からである。過剰供給によるコメ市況の低迷が避けられないなか、水田への畑作技術体系の導入を前提にNon-GMの子実トウモロコシ生産の経営的意義を語り、それを「水田農業イノベーション」と呼んだ。
水田への畑作技術体系導入は本誌の創刊当初からの主張であったが、トウモロコシはその当時で多い年に1600万tの輸入があり、うち150万tはNon-GMであることを知って、Non-GMを求める消費者は必ず「国産」という言葉にも親和性を持つと考えた。しかも、150万tという需要量は、トウモロコシの収量が10aで1tとすれば15万ha分の水田転作に相当する。
13年から作付けを始めた岩手県の盛川周祐氏に作業時間を記録してもらったところ、移動時間や調製時間を除いた実作業時間は10a当たりにすると70分に過ぎなかった。堆肥散布、プラウ耕、バーチカルハローでの砕土、真空播種機での播種後のケンブリッジローラーでの鎮圧、2回の除草剤散布、普通型コンバインでの収穫と火力乾燥、袋詰めとすべての作業を含めてである。

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