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今年の市場相場を読む

猛暑の8月に果菜類が受けたダメージ キュウリ/トマト/ナス/ピーマン



トマト/夏秋から冬春につなぐ関東産に問題が 年末に向けて熊本に移れば安定確実

【概況】
東京市場では10月に入ってから減少傾向となり、中旬には前年の2割減で4割高になった。8月上旬の高騰時は北海道・東北産地がほぼ例外なく2~5割減で、全体では37%減の5割高という状況に似ているが、10月の場合は、東北と関東との切り替わり時期である。夏秋主産地の福島は切りあがり早く、3割減の3割高、それをカバーするために北海道は残量を目いっぱい出荷し、冬春産地の熊本も早めのスタートである。
【背景】
夏秋の福島から西の冬春産地に替わる時期は、関東産がリレーをつなぐ。まず受け皿になるのが千葉だが、中旬まで27%も少なく、茨城も34%減と出遅れている。関東では8月の猛暑・高温被害で全滅した畑もある。他産地に比べて千葉・茨城のトマト栽培は、ほぼ重装備化されておらず、荷口も小さい。基本的に主産地のスキ間を埋める“補完産地”の役回りであり、関東6県で“集団”供給体制を形成している感があるが、情報共有はされていない。
【今後の対応】
圧倒的に冬春の主産地は熊本。11月には4割近く、12月には半分が熊本産である。今年の北海道から関東までの夏秋野菜産地は、7、8月の気象異常に大きく振り回された。そこに需要面でも“コロナ事情”が重なり、需要構造も大きく変わって、マーケット分析は“三元連立方程式”を解くようなものになった。トマトは人気のある野菜だけに、生産~流通予想も重要になるが、冬春主産地の熊本に移行すれば、今年初めての“安定期”となるはず。

ナス/日照不足で関東産地が軒並み減少 生産北限を関東から東北に拡大を

【概況】
東京市場の10月のナスは、前年より3割近く高くなって推移している。8月上旬の高騰時は、群馬・栃木・埼玉の関東主産県が7月の日照不足からの猛暑影響をモロに受け軒並み半減した。ナス産地は北限が関東で、東北の夏秋野菜にはない。産地の岡山以西では迅速な補完ができない。10月に入ってからは、群馬と栃木は残量なく、冬春産地の高知がもはやトップで、茨城が遅れた分を出してきたが、数量は減り気味。
【背景】
ナスは10月に入ると単価高傾向になる。遠隔産地であり計画的出荷で安定性のある高知産の評価が高いからだ。終盤になると安い関東産の残量が今年は少なかったため平均単価が下がらなかった。ナス不足を受けて、昨年より3割近く高くなった。長ナス産地の茨城・熊本・福岡からの入荷が26%も増えたが、ナス相場に引っ張られて単価は2割以上高くなった。果菜類、とくにナスは多少の高温でも元気に生育するが、今年の8月の暑さは特別な高温だったらしい。

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