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【Economic eye】
JA茨城もコメ輸出加速 ファームサイズ100ha戦略(県農政)
- 評論家 叶芳和
- 第6回 2020年11月27日
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茨城県には二つの輸出グループがある。「JAグループ茨城米輸出推進協議会」(18年10月設立)と、生産者(主体は県西地区)自らの取り組みである「茨城県産米輸出推進協議会」(16年7月設立)だ。
生産者グループは16年から輸出しているが(60t)、17年240t、18年470t、19年740t、20年見込み1,000tと拡大している(輸出比率9%)。米国向け販路開拓から輸出が始まり、19年産は米国向けに350tも輸出した。今年の参加者は76人であるが、大規模生産者が多く、80~90ha、小さくても10~15ha以上の農家群である。規模拡大と技術革新でコストダウンに成功し、コメ輸出を伸ばしている。
輸出業務は同グループの事業会社「(株)百笑市場」が担っているが、生産者価格は出荷量に応じた傾斜価格で、沢山出荷した農家の価格は高い。一番安い集荷価格は7,600円(15t以下)、一番高い価格は8,300円(30t以上)である。生産者はこのほか、新規需要米の補助金等がもらえるので、60kg当たり1万1,000円位にはなる。
JA全農いばらきも、18年からコメ輸出に取り組み始めたが、18年692t、19年1,301t、20年は2,000t見込みである(輸出比率2%)。規模拡大農家の方が、経営の安定を求めて輸出志向が強く、生産者の規模は5~6ha以上が多い。
生産者グループは16年から輸出しているが(60t)、17年240t、18年470t、19年740t、20年見込み1,000tと拡大している(輸出比率9%)。米国向け販路開拓から輸出が始まり、19年産は米国向けに350tも輸出した。今年の参加者は76人であるが、大規模生産者が多く、80~90ha、小さくても10~15ha以上の農家群である。規模拡大と技術革新でコストダウンに成功し、コメ輸出を伸ばしている。
輸出業務は同グループの事業会社「(株)百笑市場」が担っているが、生産者価格は出荷量に応じた傾斜価格で、沢山出荷した農家の価格は高い。一番安い集荷価格は7,600円(15t以下)、一番高い価格は8,300円(30t以上)である。生産者はこのほか、新規需要米の補助金等がもらえるので、60kg当たり1万1,000円位にはなる。
JA全農いばらきも、18年からコメ輸出に取り組み始めたが、18年692t、19年1,301t、20年は2,000t見込みである(輸出比率2%)。規模拡大農家の方が、経営の安定を求めて輸出志向が強く、生産者の規模は5~6ha以上が多い。
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叶芳和 カノウヨシカズ
評論家
1943年、鹿児島県奄美大島生まれ。一橋大学大学院経済学研究科 博士課程修了。元・財団法人国民経済研究協会理事長。拓殖大学 国際開発学部教授、帝京平成大学現代ライフ学部教授を経て2012年から現職。主な著書は『農業・先進国型産業論』(日本経済新聞社1982年)、『赤い資本主義・中国』(東洋経済新報社1993年)、『走るアジア送れる日本』(日本評論社2003年)など。
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