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特集

農業に規制改革を! 中編 農業関係者の訴え 分類別編(1)


((株)黎明舎育成農場/(有)秋田高原フード大塚智子)

【カルチャーショックを受けてます!】

認定新規就農者になり、開始型の補助金を申請している段階の者です。それ以前の仕事で行政と関わることがほとんどなかったので、カルチャーショック的な感覚を感じてます。JA含め、異常な業界だと感じました。もちろん、まともな人もいますが、ごく少数な印象です。
(生産者 吉田浩之)

【補助金が招く高コスト化は無駄】

(1)補助金の年度予算枠があるため、間に合わない計画を作成し、結果として年度末の繁忙期と重なり、コストUPの要因となる。(ハウスなど)
(2)農業機械やハウスなどの補助金で、補助率があるため、できるだけ補助金を受けようとするため、無駄な機能が多く高コスト化しやすい(業者・メーカーの言いなり。生産者は自分の持ち出しもあるが、高コスト化する)
(3)施設野菜など、国として、戦略的な投資をすべきなのに、地方10カ所に分散投資するなど、中途半端な政策となり、結果として成果に結びつかない。産業集積させる意味でも50億円単位で戦略エリアに集中投資し、最適モデルを構築すべき。オランダの強みは産業集積していることで、官民学が集まり、技術レベルや収益向上を図っている。
(コンサルタント 今井)

【誰が、何を、どうしたいのか?】

例えば農業活性化協議会等の会議において活性化を望む主体が不明。地元の農業者、農協、市町村、県等が「誰が」「何を」「どうしたいのか」が不明。活性化したい意欲はない。
(大学・名誉教授 小林雅裕)

【野菜残渣の堆肥化に各種手続きは不要!】

現在、仕事上の取り組みにて、野菜残渣(自社で皮むきされたもの)を堆肥化する仕組みに取り組んでおります。現時点で、この野菜残渣は産業廃棄物として捉えられているのが現実であり、堆肥化するのに使用するために役所で各種手続きが必要になっていますが、この点、不要であると感じます。単純に野菜の皮を堆肥化し再び、農産物を生産する畑に返す。ただでさえ土づくりに取り組む生産者が少ないなか、このような規制のせいで、本来ならシンプルに堆肥生産できる案件が「産業廃棄物」として複雑な形の枠に入れられるため、堆肥生産の弊害となり、より良い生産物を作りたい生産者へ還元するのにハードルを上げてしまうのは、明らかに役所制度や仕組みによる弊害だと思います。弊社では、契約農家の野菜の一次処理で発生した残渣を堆肥化し、契約生産者へ還元、その土で生産した野菜を加工へ利用する、循環農業を目指しています。

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