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高橋 ヒリヒリなんてもんじゃなかったですよ。途中全然数字が伸びない時期があって、そのときなんて胃がキリキリしてましたね。それでもコツコツ発信しつづけてくれていたので、徐々に数字が増えていって、気持ちも落ち着いていくんですけど、掲載期間が終わるまではずっとソワソワしてましたね。
千代 クラウドファンディングに挑戦してみて良かったですか?
高橋 はい! 社員と一緒に取り組んで思いを共有できたし、メディアにも取り上げていただいて認知も広がったし、なによりこの新商品が世の中から必要とされているということを再認識することができたので、プロセスは大変でしたけど、今は挑戦して良かったと思っています。
今回の執筆者
瀬戸山 匠(せとやま・たくみ)
(有)人事・労務パートナー/(株)Share Re Green代表取締役
(有)人事・労務 農業部門でインターンを含め4年間コンサルティング業務の実務を経験しながら自社ファームの農園長を務めた。現在は(有)人事・労務の運営する903シティファーム推進協議会の一員として田心カフェに関わりつつ、2020年にShare Re Greenを設立。21年3月から野菜とはちみつのお絵かきクリーム「やさいのキャンバス」を発売予定。
コミュニティ思考で資金と仲間を集める 「クラウドファンディング」という選択肢
農業経営において特に初期段階と拡大期の悩みの種になるのが資金調達です。JAバンクや政策金融公庫、地元の信用金庫から融資を受けたりローンを組んだり、あるいは農林水産省系の補助金を活用するのが一般的なパターンかと思います。
インターネットが一般化し、この10年ほどで農業経営に関わる「流通」面が大きく変わりました。これまでのように農協を通して市場に農作物を出荷するだけでなく、ECサイトを活用して自社ブランドで付加価値をつけて販売したり、地域の加工会社と協業して商品を開発したり、地域間連携で都市部の小売店や飲食店に直接卸したり、非常に多様化した印象があります。
しかし、多様化したのは流通だけではありません。資金調達方法も多様化しています。はじめに挙げたパターンだけでなく、例えば農業法人をスタートアップ企業のひとつとして捉え出資するローカルベンチャーキャピタルが増えてきました。少し前までは都内でしか現実的でなかった「出資を受ける」という選択肢が地方にも広がったのです。
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矢萩大輔 ヤハギダイスケ
(有)人事・労務
代表取締役
大手ゼネコン勤務後、1995年に社会保険労務士として都内最年少で開業。起業支援ポータルサイト「ドリームゲート」アドバイザーとして新規就農にも相談に乗っている。農業を通したリーダーシップ研修の場として自社農園「アルパカファーム」を運営。八戸農業ビジネスナイトセミナーや、FM東京「あぐりずむ」の出演プロデュースなども。著書『脱家族経営!若者に魅力ある農業経営のレシピを教えます。』ほか。
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