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特集

米政策パラダイムシフトを乗り切る スーパー稲作経営


「業務用玄米の出荷では1500俵を超え、一人では対応できない量となったので、気の合う仲間が共同出荷で対応してみるかという軽いノリでグループを形成しました。グループを組んだからには、共同出荷分の米については、作り方だけでなく、品質も揃えておこうという話に発展、最近は得意先スーパーでのセールには3人そろって店頭販売に立ち、お客さんの声に接するようにしています」
5tコンテナ2基を積載したトラック(写真)が向かう先は、中国地方の得意先。コンテナ1基には60kgの米袋が約90俵積載できる。運賃は約8万円だ。個人出荷では発送数量が少なくなり、トラック便での対応となる。運賃はコンテナ便のほぼ倍。物流コスト低減は、サンフレッチェ効果が“見える化”できた分野だ。

■ポスト・コロナもサンフレッチェで
コロナ禍により需要全般が不振だったことを受け、価格はわずかに下がったものの、豊作による増収分で売上高としては前年並みで一息つくことができた。でも需要不振の本番は今年、21年産だ。米情勢の厳しさはひしひしと感じる。ポスト・コロナでも予想される消費減退にも、常にワンランクアップの米を目指すことで乗り切ろうと最近も確認したところだ。
シーゼント・アルファは、気心知れた仲間なので、ガチガチの栽培ルールは決めていない。ただ秋田県認証の基準以上の減農薬・減化学肥料での米作りが約束事になっている。肥料は有機分5割以上という基準を8割以上にした。有機100%より化学成分が20%程度あった方が食味にプラスになるからだ。
減農薬は、シーゼント・アルファがもっとも力を入れる点で、10成分の半減という県認証の基準を7割削減とした。
伊藤さんが、3人を代表してこんなメッセージを送ってきた。
「農業は『寄らば大樹の陰』あるいは『寄らば補助金の陰』に陥りがち。いつの間にか、もっとも大切な食べていただける方、使っていただける方のことが置き去りにされているきらいがあります。3人という少人数ではありますが、それこそ3人寄れば文殊の知恵ではありませんが『一人でできないことを3人で、3人で考えたことを各々で』と、『三本の矢』のように、しなやかで折れないグループでありたいと思います」
いま3人が強く関心を抱くのが、省力化とロー・コストのためのスマート農業の導入だ。土作りは手を抜かず、トラクターや田植機などの自動操縦に。籾摺り、乾燥、精米、貯蔵などはファクトリーオートメーションで省力化を実現、それによる利益向上が検討課題だ。

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