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アルパカファームの経営・労務事件簿

新しい組織のカタチ「労働者協同組合法」


労働者協同組合は「公助」を目的とし「非営利」法人と分類されます。非営利という点ではNPOと同じですが、「出資」ができるところは異なります。

基本原理にもとづく三つのポイント

第3条には「組合の基本原理」が記されています。
(1)出資
●一人ひとりが主人公であり主体者であり、かつ出資額にかかわらず一人一票。
●元手となる資金(資本)を出し合い、個人のお金をみんなのお金として扱う。
(2)意見を反映
対話の重要性を示しています。一人ひとりの思いをどのように反映させるか、意見が対立したときにどう折り合うか、その実質が重要。この基本原理により多様な実践で工夫が生まれてくるとしています。
→定款において「どのように意見反映を行なうか」を明記する必要がある(第29条)。
→総会において、理事は「どのように意見反映を行なったか」報告する義務を負う(第66条)。
(3)従事
単に仕事に就くだけではなく、どのように働くか。その前提条件として出資・意見反映がある。しかし「どこに向かって働くか」(願いや思い)を共有し共感しあう関係こそが重要だとしています。

農業分野における協同労働の試み

「ふじみ野地域福祉事業所デイサービスそらまめ」(埼玉県ふじみ野市)では、介護保険事業における高齢者デイサービスで農と食を中心としたケアを実施しています。地域の農家の協力を得て、農作業を開始。利用者と地域の人とともに土に触れ、作物を育て、収穫、料理して一緒に食事。地域とともに、農と食で新しい働くカタチを創出した事例です。
実は私もメンバーとなっているコミュニティカフェ「田心カフェ」(東京都台東区、20年9月オープン)も労働者協同組合的な組織。「農と食で循環型の働くカタチをデザインする!」を目的に掲げた903シティファーム推進協議会のコアメンバーが立ち上げました。分配なども皆で決めながら事業を運営しています。現在は任意団体ですが、協同組合化も当然視野に入ってきました。
農と食を通じて地域とつながりを取り戻し、小さくても自分たちらしく働く場を創っていこう! 各々が自ら出資し、自ら料理を作り提供する。ちなみに本連載の執筆者のひとりでもある瀬戸山さんは週1回ラープ(ラオス料理)のシェフを務めています。
……………………
能力ある「個」が越境し創発を起こす。共感で個がつながり、個とコミュニティの成長が共存してこその持続可能性。労働者協同組合の詳細はこれから! 農業分野での活用も期待されています。その可能性を皆さんと一緒に考えていきましょう。

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