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ロブストス高垣の今日も一丁あがり

条件が悪くても「正確に、素早く」作業を!の巻


一丁考えてみるか! 農業は自然を相手にする不確定要素の多い仕事だからこそ、変化に対応できる使い勝手の良いアイテムがなければならないと、熱くなってしまいました。野菜農家さんから届いたお困りの声からスペックを整理すると、「風が吹いても除草剤を作物に飛散させることなく、作業を止めずに散布幅を変えられて、さまざまな作物で使える可変性能の高いカート」を作れたらいいわけです。
譲れないポイントは、作物にかからないように、正確に、素早く、畝間に除草剤を散布すること。僕はそれぞれの機能に分解して、一つずつ解決策を形にしていきました。
(1)風が吹いても除草剤が飛散しない
→フレームの材料になる鋼管サイズをビニールハウスの支柱と同じ径にすることで、農家が使い慣れたパッカーとビニールフィルムを使用して360度フルカバーできるようにした。
(2)作業を止めることなく散布幅を変えられる
→ハンドルの開閉操作と散布幅が連動する構造にし、歩きながらでも散布幅を変えることができるようにした。散布幅を固定して使用することもできるように、可変モードと固定モードはノブネジをひねるだけで変換可能にした。
(3)狙い通りの位置に除草剤を噴射できる
→まずビニールハウス資材のワイヤーティワンを活用して、ノズルを回転方向と上下方向と水平方向に可変できるようにした。さらにそこに部品を一つ追加することでノズルの縦方向の首振りを可能にし、噴射方向を無限調整できるようにした。
(4)さまざまな作物に適応できる
→基本仕様は400~1200mmまで伸縮可能にしているが、連結パイプの長さを変えればいくらでもカスタマイズ可能な構造にした。
これらすべての調整を工具レスで行なうことができ、その他にもシーズン後は倉庫スペースを圧迫しないように折りたたんで収納できるなど、農家さんが使用する場面をイメージして工夫を重ねました。

フルオーダーメイド案件が全国向けの製品に!

もちろんこれも最初は単品のフルオーダーメイド案件でしたけど、どんな依頼でも作るからにはしっかり考えて作り込まないと気が済みません。納得できるまで黙々と改良していると、噂が勝手に広まって「僕の分も作ってください」と農家さんが飛び込んでくるようになりました。
前シーズンに70aものネギ畑が雑草に負けてしまった農業生産法人では、昨夏の記録的な長雨で1ha以上の畑が雑草に負けそうだったところ、このアジャスタブルスプレーヤを使ってすべての畑を守ることができました。2シーズンかけて試作を重ね、昨夏、6軒の野菜農家さんでテストをしました。その結果、皆さん口を揃えて「完璧」と評価してくださったので、特許を取得して、今年4月に製品化することに決めました。

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