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知っておきたい 世界各国の産業用ヘンプ

国際規格 ASTM D37によるヘンプの標準化の動き


標準化が進むと、各商品において、製造会社や販売会社ごとの機能・品質などの属性とは無関係に、経済価値の同質化(コモディティー化)、汎用品化が促進される。結果的に、消費者にとっては品質が良く、価格が安いものが提供されるようになる。D37を通じて、さらに大きな枠組みであるグローバル・GAP(国際農業規範)、GMP(医薬品等の製造・品質管理基準)、SDGs(持続可能な開発目標)などとのリンクを強め、ヘンプ産業の国際規格がより統合的になっていくことが求められている。
日本にも標準化の波が既に上陸している。D37の「人材育成、評価、資格認定」技術委員会(D37・06)の会長を担い、米国の医療用大麻の教育機関であるMM411(https://medicalmarijuana411.jp)が、日本語版の教育講座を20年10月に開始したのだ。オンライン形式なので、カンナビノイド医学、大麻民俗学、ヘンプ農学などの科目を日本でも受講できる。人材育成のASTM規格が発効され次第、準拠した講座になる予定という。直面すべきは、ヘンプへの対応が進んだ国も遅れた国も、標準化からは平等に逃れられないという現実である。

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