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本シンポジウムは質疑応答をほぼチャットに頼る運営で、講演の時間がずれ込んだことから、当初予定されていたパネルディスカッションは「生産拡大に必要なことは何か」の一点に限られた。荒木氏は、これまでの畜産業界では飼料を価格のみで語り、品質に注視してこなかった点を指摘した。小泉氏は「需要家との意識の共有は重要だが、生産コストが合っていないのでなかなか取り組めない。作業体系の構築や圃場の基盤整備等、さらには運搬・貯蔵、補助金体系については飼料用米だけでなくトウモロコシにも対応してほしい」と訴えた。さらに上野氏は、「国産トウモロコシは高価で粉砕手間がかかるなかで使っているのは志の問題。ほかの畜産家にも使ってもらうためには、何らかのインセンティブが必要になる」と述べ、府県の狭い条件でも実施できる支援の拡充を求めた。 (加藤祐子)
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